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乳幼児が、食べ物をのどに詰まらせるなどして窒息するケースが相次いでいます
東京消防庁が、おととしまでの5年間で、救急搬送された5歳以下の乳幼児の数を初めて調査した結果、合わせて5528人に上りました
年齢別で最も多いのが
▽0歳児で2021人
▽1歳児が1432人
▽2歳児が799人などとなっています
0歳児のなかでも、物がつかめるようになったり離乳食が始まったりする生後7か月から11か月の乳児のリスクが高いということです
窒息が起きた場所は、自宅などの居住場所が全体の9割を超える5120人で時間帯でみると、夕方から夜にかけてが最も多かったということです
さらに、窒息の原因となったものは、最も多かったのは、食品や菓子で1208人、続いておもちゃで970人でした
東京消防庁は「生後5か月くらいから物をつかむ動作をするようになり、つかんだ物を何でも口に入れるようになる
そして、大きな食べ物でも丸飲みしてしまったり、何かに驚いて飲み込んでしまったりする」と注意を呼びかけています小児科医 “窒息の危険性 重い後遺症が残ることもあり注意を”
東京 板橋区にある病院では24時間体制で緊急搬送されてくる子どもの患者を受け入れています
病院によりますと、5年前に小児救急を開始してからおよそ200件の「誤えん」や「誤飲」による搬送があったということです
内訳は
▽食べ物などが気道に入り込む「誤えん」が20件
▽異物を飲み込んでしまう「誤飲」が180件ほどでした
実際の事例では、乳児が電子タバコを誤って飲み込んで救急搬送され、数日間入院したケースがあったということです
このほかには、幼児がコインを飲み込んでしまったり、別の幼児がチェーンを飲み込んだりしたケースもあったということです
小児科医の齋藤宏主任部長は「誤えん」はもとより「誤飲」でも窒息の危険性があり重い後遺症が残ることもあるため注意が必要と指摘しています
そのうえで
「子どもが食べ物を一気にほおばったり、眠そうな様子だったりしていると、誤えんのリスクが高くなります
こうした時には無理して食べさせずに、いったん休憩をとられるのがいいと思います誤えんは、親が目の前で見ていても起きるものなので、救急車が到着するまでに数分単位で心停止や、脳に障害が出るなどの状況が変化していきます事前に知識を持っておくことが大切で、対処法を確認しておくことが重要です」と話していました
