ことしの「
消費者白書」が13
日閣議決定され、
認知症の
高齢者が
訪問販売や
電話勧誘で
不要な
契約をさせられる
などの
トラブルの
相談が
増えているとして、
周囲の
見守りが
必要だと
指摘しています
今年的《消费者白皮书》于13日在内阁会议上获得通过,指出关于认知症高龄者因上门推销或电话推销被迫签订不必要合同等纠纷的咨询正在增加,因此需要周围人的关心与看护。
「消費者白書」によりますと、去年1年間に全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数はおよそ90万件で、前の年より1万4000件余り減りました
根据《消费者白皮书》,去年一年,全国消费者生活中心等接到的咨询件数约为90万件,比前一年减少了约1万4000件。
このうち、認知症などで十分な判断ができない高齢者の相談は9618件で、この10年間で最も多くなりました
在这些咨询中,因认知症等原因无法做出充分判断的高龄者的咨询有9618件,是过去十年中最多的一年。
相談内容は「屋根の防水工事を契約させられたが、取り消したい」など、事業者に勧められるままに不要な契約や、買い物をさせられたものが多いということです
咨询内容包括“虽然被要求签订了屋顶防水工程合同,但想要取消”等,很多都是在经营者的推荐下被迫签订了不必要的合同或购买了不需要的商品。
「訪問販売」と「電話勧誘」によるものが46%余りを占めていて、相談のほとんどは親族など本人以外から寄せられているということです
据称,通过“上门推销”和“电话推销”进行的案件占了46%以上,大部分咨询都是由亲属等本人以外的人提出的。
消費者庁は、認知症の高齢者本人は、トラブルにあっているという認識が低いため、問題が顕在化しにくい傾向があり、周囲の見守りが必要だと指摘しています
消费者厅指出,患有认知症的老年人本人对自己遭遇麻烦的意识较低,因此问题不容易显现,需要周围人的关注和照看。
このほか、消費者白書では、SNSに関する相談が8万6000件余りと、これまでで最も多く寄せられていて、副業や著名人の名前をかたった投資の勧誘などに関連するトラブルが増えているということです
此外,根据消费者白皮书,关于社交网络服务(SNS)的咨询有超过8.6万件,创下历史新高,相关的纠纷也在增加,例如与副业或冒用名人姓名进行投资招揽等有关的问题。
伊東消費者相「今後さらなる見守り活動の活性化進めたい」
認知症などで十分な判断ができない高齢者の相談件数が、過去10年で最多となったことについて、伊東消費者担当大臣は、「重要な課題であると認識しており、今後、さらなる見守り活動の活性化を進めていきたい
伊东消费者大臣表示:“今后希望进一步加强看护活动。”关于因认知症等原因无法做出充分判断的老年人咨询案件数在过去十年中达到最多,伊东消费者担当大臣表示:“我认识到这是一个重要课题,今后将进一步推进看护活动的活性化。”
消費者の
皆様には、
周囲の
高齢者の
方がトラブルに
巻き込まれたかもしれない
場合も
含め、
少しでも
不安に
思ったら、
消費者ホットライン『188』にご
相談いただきたい」と
述べました
我们希望消费者们,无论是自己还是身边的老年人可能卷入了麻烦,只要有一点不安,请咨询消费者热线“188”。
「訪問販売」による相談が33
5%で
最多「消費者白書」によると、寄せられた消費相談の購入形態は、認知症などの高齢者の場合「訪問販売」による相談が33
5%为最多。据《消费者白皮书》显示,收到的消费咨询中,高龄者如患有认知症等情况下,通过“上门销售”进行的咨询占33%。
5%で
最も多く、12
8%だった65
歳以上の
高齢者全体の2
6
倍にのぼりました
また、「電話勧誘販売」による相談は認知症などの高齢者は12
此外,通过“电话推销”进行咨询的老年人中,包括认知症患者有12人。
8%で、
高齢者全体の1
7
倍と
高い傾向でした
認知症の高齢者も利用している大阪 浪速区の訪問看護の事業所では、去年1年間に認知症の4人の利用者から自宅を訪れる業者に「布団を購入するよう何度も薦められるが購入したほうがいいのか」とか、「資産運用の勧誘を受けている」などの相談を受けたということです
在大阪浪速区,一家也为患有认知症的老年人提供服务的上门护理机构表示,去年一年间,他们收到了4名认知症使用者的咨询,比如“有推销员多次上门劝我买被褥,我是不是应该买?”或者“有人在劝我进行资产运用投资”等。
このうち、週4回、訪問看護を利用している認知症の83歳の男性の家には、正常に使えるエアコンが設置されているにもかかわらず、新品のエアコンが開封されないまま部屋に置かれていたといいます
据说,其中一位每周接受四次上门护理的83岁男性认知症患者家中,虽然已经安装了可以正常使用的空调,但一台全新的空调却一直未开封地放在房间里。
不審に思った看護師が男性に尋ねたところ「家に電気屋が来て、薦められたので買ってしまった」と話していたということです
一名感到可疑的护士询问了该男子,据说他表示:“家里来了电器商,我被推荐后就买下了。”
さらに、エアコンの隣には、最近購入したと見られる箱に入ったままのガスヒーターも置かれていました
此外,空调旁边还放着一个装在箱子里的燃气取暖器,看起来是最近刚买的。
男性は取材に対し「買いませんかと薦められ、その言い方が上手だったので買ってしまった」と話していました
男子在接受采访时表示:“有人向我推荐要不要买一下,他的说法很巧妙,所以我就买了。”
ほかにも男性の家には「土地を売ってほしいという業者が自宅をよく訪ねてきた」ということで、事業所では弁護士に相談して財産管理などを行う成年後見制度の利用につなげたということです
此外,这名男子的家中也经常有中介上门请求“希望能买下土地”,因此事务所便建议他向律师咨询,并协助他利用成年后见制度进行财产管理。
この事業所では認知症の利用者のトラブルを防ぐため、ほかの事業所とも連携して看護師やヘルパーなどができるだけ家を訪ね「人の出入りがある家」と周囲が分かるような取り組みを進めているということです
据说,该机构为了防止患有认知症的使用者发生纠纷,正在与其他机构合作,由护士和护理员等尽可能地上门探访,采取让周围人能够看出“这是一户有人进出”的家的举措。
「ビジナなんば訪問看護ステーション」の看護師の吉田和史さんは「本人の自尊心を傷つけないようにたとえ何かを購入していても否定はせずにまず話を聞くようにしている
“‘比吉纳难波上门护理站’的护士吉田和史表示:‘即使对方购买了什么东西,我也不会否定,而是首先倾听对方的想法,以免伤害到其自尊心。’”
スタッフ
間で
情報共有をして、
見守りを
続けることで
トラブルを
防ぎたいと
思う」と
話していました
她说:“我们希望通过在员工之间共享信息并持续关注,以防止出现问题。”
専門家「相談件数は氷山の一角」
認知症高齢者の消費者問題に詳しい京都府立医科大学の成本迅教授は「認知機能が低下してくると積極的に買い物に出かけることが減るほか、社会から孤立して生活をしている人もいるため、家に訪問してくる人がいるとそれだけでうれしくて相手に『何かしてあげたい』と思って、購入や契約をしてしまう人もいるのではないか」と指摘します
专家:“咨询件数只是冰山一角。”对认知症高龄者消费问题有深入研究的京都府立医科大学的成本迅教授指出:“随着认知功能的下降,积极外出购物的次数会减少,而且有些人还会与社会隔离独自生活,所以当有人上门拜访时,仅此就会让他们感到高兴,想要‘为对方做点什么’,因此可能会有人因此进行购买或签约。”
成本教授は「認知症の人は自分がトラブルに遭っていても、トラブル自体に気付かなかったり、恥ずかしくて相談できなかったり、どこに相談したらいいかわからなかったりする
成本教授表示:“患有认知症的人即使遇到麻烦,也可能没有意识到自己正处于困境,或者因为害羞而无法寻求帮助,或者不知道该向哪里咨询。”
トラブルそのものを
忘れてしまっていることもありなかなか
相談に
結び付きにくい
特徴が
ある有时甚至会忘记了麻烦本身,因此很难主动去寻求咨询,这是一个显著的特点。
そのため、
表に
出ている
相談件数は
氷山の
一角だと
思う」としたうえで、「
高齢者が
増えている
中、
認知症や
認知機能が
低下している
人が
地域に
一定の
割合で
存在している
因此,表面上显示的咨询案例只是冰山一角。随着老年人口的增加,患有认知症或认知功能下降的人在社区中也占有一定比例。
そうした
人たち
に対して、
本人の
自立性も
尊重しながら、
見守りのネットワークを
密にして
いくことが
必要だ」と
話していました
对于这些人,我们有必要在尊重其自主性的同时,加强守望互助的网络。