この展示会は、震災の発生からまもなく14年となるのにあわせて、被災した女性たちでつくるグループが、宮城県内の3つの会場で開いています。
このうち、仙台市若林区にある震災の伝承施設「せんだい3.11メモリアル交流館」では、260体の「かえりびな」が展示されています。
「かえりびな」は宮城県や福島県で被災した女性が中心となって、今も行方不明になっている人たちが家族のもとに帰ることができるよう、願いを込めて作っています。
会場では、涙を浮かべながらひな人形に見入っている人の姿も見られました。
2歳の娘と訪れた仙台市の女性は「宮城県民として3月11日は忘れてはいけない出来事で、知らない子どもたちにもしっかり伝えていきたい」と話していました。
かえりびなを作った「仙台かえりびなの会」の松崎翠代表は「東日本大震災を忘れない、風化させないと思いながら制作しています」と話していました。
この展示会は来月中旬まで開かれています。