Japanese News: オーストラリア人が恐れる唯一の生物？　あの「生きた恐竜」のような鳥に遭遇したら

オーストラリア人じんが恐おそれる唯一ゆいいつの生物せいぶつ？　あの「生いきた恐竜きょうりゅう」のような鳥とりに遭遇そうぐうしたら

Is the only creature that Australians are afraid of? If you encounter a bird catch like the reborn dinosaur, kyoryu

オーストラリアといえばあらゆる種類しゅるいの毒どくヘビや毒どくグモの生息地せいそくちであり、謎なぞの未確認生物みかくにんせいぶつ「ドロップベア」も存在そんざいするらしい

Australia is home to all kinds of venomous snakes and venomous spiders, and it seems that there is also a mysterious unidentified creature called Drop Bear that exists.

だがそのオーストラリアで人じんを恐怖きょうふに陥おちいれている鳥とりがいる

However, there is a bird in Australia who is terrified of people

その鳥とり、ヒクイドリは単たんなる鳥とりではない

The bird, the cassower, is not just a bird.

体高たいこうが人ひとの背丈せたけほどもある世界最大級せかいさいだいきゅうの飛とべない鳥とりで、つやつやの黒くろい背中せなかの羽毛うもうと突つき刺さすような目めつきを特徴とくちょうとする

It is one of the world's largest flying bird, with just as high as the height of a person's body, and features a shiny, black-shaped feathered back, with a thrust that thrusts into the eyes.

２足歩行そくほこうで、体重たいじゅうは６０キロを超こえることもあり、両足りょうあしには短剣たんけんのような大おおきなかぎ爪つめがある

He walks on two legs, and his weight can exceed 60 kg, and both legs have large claws that look like daggers.

野生やせいのヒクイドリに詳くわしい専門家せんもんかは「まるで生いきた恐竜きょうりゅう」と形容けいようする

Experts with a knowledge of wild and cassowary describe it as a kind of a living dinosaur.

「世界一危険せかいいちきけんな鳥とり」とも称しょうされる

It is also called the most dangerous bird in the world.

オーストラリアの国鳥こくちょうでもあるエミューはヒクイドリの仲間なかまだが、森林しんりんの奥深おくふかくに生息せいそくするヒクイドリに人ひとが遭遇そうぐうすることは少すくない

The emu, which is also a national bird in Australia, is a member of the cassowers, but it is not often seen by people who encounter cassowers that live in deeper swells of forests.

今いまは絶滅ぜつめつの危険きけんにもさらされている

Nowadays, they are also in danger of extinction.

果実かじつを餌えさとするヒクイドリは、種子しゅしを森林しんりんに行いき渡わたらせ、熱帯雨林ねったいうりんの生態系せいたいけいの中なかで重要じゅうような役割やくわりを担になう

ヒクイドリはオスが主おもに育児いくじを担になう珍めずらしい種しゅでもある

メスは卵たまごを産うむと巣すを離はなれ、オスが卵たまごを温あたためて孵化ふか（ふか）させひなを育そだてる

人ひとがひなに近ちかづきすぎれば襲おそわれることもある

昨年さくねんは、北東部ほくとうぶクイーンズランド州しゅうでマクドナルドのハンバーガーをヒクイドリに奪うばわれそうになって逃にげ回まわる女性じょせいの動画どうがが話題わだいになった

体からだが大おおきくて恐おそろしそうに見みえるヒクイドリだが、保護団体ほごだんたいのＣ４を創設そうせつしたピーター・ロウルズ氏しによると、実じつはヒクイドリと遭遇そうぐうして死しぬ人間にんげんよりも、人間にんげんと遭遇そうぐうして死しぬヒクイドリの方ほうが多おおいという

「もし野生やせいのヒクイドリに遭遇そうぐうしたら、まず両手りょうてを後うしろに隠かくすこと」と同氏どうしはアドバイスする

「できるだけヒクイドリの注意ちゅういを引ひかないようにする

木きの陰かげに隠かくれ、環境かんきょうに溶とけ込こむ

叫さけんだり腕うでを振ふり回まわしたりしてはいけない

食たべ物ものを手てに持もっていたらポケットに入いれ、自分じぶんの後うしろに回まわして見みえないようにする」

衝動的しょうどうてきに悲鳴ひめいを上あげて反対方向はんたいほうこうに走はしって逃にげれば逆効果ぎゃくこうかになる

エミューやダチョウの仲間なかまのヒクイドリは走はしるのが速はやい

食たべ物ものを捨すてて逃にげたりもしない方ほうがいい

２００１年ねんの学術誌がくじゅつしに掲載けいさいされた調査ちょうさによれば、人ひととヒクイドリの危険きけんな遭遇そうぐうの７５％は、人ひとがヒクイドリに餌えさを与あたえる行為こういが引ひき起おこしていた

「餌えさを与あたえる行為こういはヒクイドリの自然しぜんな行動こうどうを変化へんかさせ、大胆だいたんかつ攻撃的こうげきてきにさせてしまうらしい」と論文筆者ろんぶんひっしゃは解説かいせつし、「人ひとが襲おそわれて死亡しぼうした唯一ゆいいつの事例じれいでは、被害者ひがいしゃがヒクイドリを殺ころそうとしていた」と指摘してきしている