今シーズン、プロ野球のロッテからドジャースに移籍しマイナー契約を結んだ佐々木投手は、アリゾナ州で行われているキャンプに招待選手として参加して調整を続けています。
25日は同じキャンプ地を使うホワイトソックスのマイナーの選手を相手に実戦形式の投球練習を行い、大リーグ移籍後、初めてほかのチームのバッターと対戦しました。
実戦形式の練習は3イニング想定で、佐々木投手は最初のバッターに2球目のストレートを捉えられて、いきなり右中間のフェンスを越えるホームラン性の当たりを打たれました。
その後は得意のスプリットで空振り三振を奪うなど、立ち直ってスリーアウトを取り、休憩を挟んで2イニング目も力強いストレートで3人続けて内野ゴロに打ち取りました。
しかし、最後の3イニング目は変化球のコントロールが定まらず、ヒット性の当たり1本と2つのフォアボールを出したところで練習は終わりとなりました。
佐々木投手はのべ10人のバッターに対して38球を投げて、得意のスプリットで奪った三振が1つ、ヒット性の当たりは2本でフォアボールが2つと持ち味は見せたものの、先発投手として名前が挙がる3月の開幕シリーズまでおよそ20日と迫る中、調整ぶりに課題も残しました。
佐々木投手の実戦形式の練習にはロバーツ監督やフリードマン編成本部長とともに大谷翔平選手も訪れ熱心に見守っていました。
フェンス越える当たり打った選手「対戦できてクールだった」
佐々木投手のストレートを捉え、右中間のフェンスを越える当たりを打ったホワイトソックスのマイナーでプレーする選手は練習後、「速球を待っていた。佐々木投手は本当にすばらしい才能がある。彼の映像をたくさん見ていたし、対戦できてクールだった」と振り返りました。
大谷翔平 投球練習 最多の30球
今シーズン、ピッチャーとしての復帰を目指すドジャースの大谷翔平選手はブルペンで投球練習を行い、これまでで最も多い30球を投げ順調な調整ぶりをうかがわせました。
2シーズンぶりにピッチャーとしての復帰を目指す大谷選手は25日、中2日でこのキャンプ4回目となるブルペンに入りました。
大谷選手はセットポジションと今シーズン新たに取り組んでいるノーワインドアップのフォームで、これまでで最も多い30球を投げました。
回転数などのデータを1球1球確認しながらストレートとツーシーム、それにカットボールを投げ込み、力強いボールが決まるとそばで見守っていたロバーツ監督が「Good Sho!」と声をあげる場面もありました。
投打の二刀流で調整を続ける大谷選手のピッチャーとしての復帰は5月以降と見込まれていますが、バッターとしては今週中にもオープン戦に出場する見込みです。