日本のことし4
月の
経常収支は2
兆2500
億円余りの
黒字で、4
月の
黒字額としては
過去最大となりました。
エネルギー価格の値下がりで貿易収支の赤字幅が縮小したこ とが要因です。
財務省は9日、ことし4月の国際収支を発表し、日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示す経常収支は、速報値で2兆2580億円の黒字でした。
経常収支が黒字となるのは3か月連続で、4月としては比較可能な1985年以降で最も大きくなりました。
「貿易収支」の赤字額が328億円となり、前の年の同じ月から赤字幅が縮小したことが要因です。
半導体などの電子部品の輸出額が増えた一方で、エネルギー価格の値下がりと外国為替市場での円高傾向を受けて、石炭や原油の輸入額が減りました。
また、日本企業が海外の子会社から受け取った配当金や保有する債券の利子を示す「第一次所得収支」は、3兆5899億円の黒字でした。
黒字幅は3802億円縮小しました。
一方、「サービス収支」は7681億円の赤字で、赤字幅は351億円拡大しました。
このうち、「旅行収支」は好調なインバウンド需要を背景に、4月としては過去最大の黒字でしたが、海外から受け取る知的財産の収入が減少し、「その他サービス収支」の赤字幅が拡大しました。