ウクライナでは
21日にかけてロシア
軍による
400機以上の
無人機などの
攻撃があり、
首都キーウでは
地下鉄の
駅などが
大きな
被害を
受けました。
ウクライナ空軍の発表によりますと、20日の夜から21日の朝にかけて、ロシア軍がミサイル24発と無人機426機を使ってウクライナ側に攻撃を仕掛けたということで、合わせて15か所で無人機が直撃したり破片が落下したりしました。
この攻撃について、首都キーウの当局者はSNSへの投稿で、1人が死亡、9人がけがをしたと明らかにしました。
市内の地下鉄の駅では、建物の外壁や窓が大きく壊れ、その部分を木の板でふさいだり割れたガラスを取り除いたりする作業が行われていました。
近くで営む店舗が被害を受けた50代の男性は、「ことしに入ってもう3回目です。なんとか修復して営業を再開したいです」と話していました。
また、近くに勤めている50代の女性は、「つらくて涙が出ます。何度攻撃を受けても慣れることはありません。ロシアとの直接協議では何の解決にもならないでしょう」と話していました。
ロシア軍による激しい攻撃が続く中、ウクライナはロシアとの直接協議を提案していて、それが実現し、停戦に向けた具体的な進展がみられるかが焦点となります。
ロシア報道官 “和平めぐる覚書に大きな隔たり”
ロシア大統領府のペスコフ報道官は21日、ウクライナが提案している停戦に向けた直接協議に関連し、「われわれの覚書とウクライナ側が提示した覚書の内容は現時点では完全に正反対だ」と述べ、先月の直接協議で双方が示した和平をめぐる覚書の内容に大きな隔たりがあり、引き続き外交的な調整が必要だという認識を示しました。
また、ペスコフ報道官は、ことし8月下旬から9月上旬にプーチン大統領が中国を訪問するのと同じ時期に、アメリカのトランプ大統領が中国を訪問する場合、米ロ首脳会談を行う用意があるという認識を示しました。