昔、あるところに自分が世界で一番強いと思っている蛙がいました。蛙は、自分が生まれた池や周りの岩山を見て、小さい世界だと言いました。そのとき、トンボが飛んできました。トンボは、蛙と同じ池で育ちました。トンボは、偉そうにしている蛙をからかいました。
蛙とトンボが言い争っているとき、突然、鳥もちが付いたさおが下りてきて、トンボは捕まえられてしまいました。蛙は、やっぱり自分が世界一だと笑いました。しかし、蛙もすぐに蛇に飲まれてしまいました。
蛇は、蛙を飲んで自分こそ世界一だと言って、岩山の上で休んでいました。すると、蛇のしっぽが溶けていました。ナメクジがやってきて蛇の体を溶かし始めていたのです。蛇は逃げることができませんでした。
ナメクジは、蛙よりもトンボよりも蛇よりも自分が強い、世界一だと言って、周りの岩山や松の景色を見ていました。
ところが、そこに雪のようなものが降ってきました。
ナメクジの体が溶けてしまいました。雪のようなものは、人間が上からまいた塩だったのです。そして、蛙やナメクジが小さい世界だと言っていた所は、人間の庭の盆栽だったのです。