前期日程は全国172の国公立大学で25日から始まり、このうち東京 文京区の東京大学では予定より早い午前8時に正門が開かれると、受験生たちがそれぞれの試験会場に向かっていました。
宮崎県の男子高校生は「2日前に来て下見をしましたが、直前になり緊張しています。3年間やってきたことを出し切れるように最後まで粘りたいです」と話していました。
熊本県の女子高校生は「受験会場で全国の人に会えてわくわくしています。緊張を力に変えて頑張りたいです。教育に関心があり、合格したあとも学問に励みたいです」と話していました。
会場の教室では、午前9時半から国語の試験が始まりました。
文部科学省によりますと、全国の2次試験の志願者数は前期、中期、後期合わせて42万8501人で、去年より5241人多くなりました。
志願倍率の平均は
▽国立大学が去年より0.1ポイント高い4.0倍
▽公立大学は去年より0.2ポイント高い5.7倍で
▽全体では去年より0.1ポイント高い4.4倍となっています。
前期日程の合格発表は
▽国立大学が来月6日から
▽公立大学が来月1日から行われます。
北海道大学などダイヤ乱れで入試の開始時間繰り下げ
25日は国公立大学で2次試験の前期日程が行われていますが、25日朝、札幌市白石区のJRの線路上で発生した人身事故の影響でダイヤが乱れ
▽北海道大学と小樽商科大学、北海道教育大学岩見沢校で、試験の開始時間を2時間繰り下げたほか
▽室蘭工業大学は、札幌の試験会場で開始時間を1時間繰り下げました。
一部の大学では、JRのダイヤの乱れの影響を受けた受験生のために別に教室を用意するなどして対応することにしています。
各大学は対応をホームページなどで確認してほしいと呼びかけています。