ある人が小さな素描の写真をオークション会社に送りました。その人は、この素描がとても大切なものだとは知りませんでした。この素描は手のひらくらいの大きさで、足が一つだけ描かれています。
かかとは少し上がっていて、下に影があります。
オークション会社のクリスティーズは、この素描が有名な芸術家ミケランジェロの作品だと分かりました。そのため、この素描はアメリカのニューヨークでオークションに出され、約42億円で売れました。
ミケランジェロはルネサンス時代の有名な画家です。彼はバチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に絵を描くとき、この足を赤いチョークでスケッチしました。天井には「リビアの巫女」という大きな女性が描かれています。素描の足と同じ形の足が、天井画にもあります。
ミケランジェロの素描はほとんど残っていません。多くはなくなってしまいました。システィーナ礼拝堂に関係する素描も、世界に50点しかありません。オークションに出たのは、今回が初めてです。
この素描は200年以上、同じ家族が持っていました。もともとはスイスの外交官がヨーロッパで手に入れました。その後、家族が代々大切にしてきましたが、今回オークションに出すことにしました。買った人の名前は発表されていません。