黒死病は、14世紀にヨーロッパで多くの人が亡くなった大きな病気です。新しい研究によると、この病気の流行は火山の噴火が原因かもしれません。
研究者たちは、ヨーロッパの木の年輪や南極、グリーンランドの氷を調べました。その結果、黒死病が始まる2年前、1345年ごろに大きな火山の噴火があったことがわかりました。火山の灰は太陽の光をさえぎり、気温が下がり、農作物が育たなくなりました。そのため、食べ物が足りなくなり、イタリアの都市は黒海から急いで穀物を輸入しました。
しかし、その穀物にはペスト菌を持つネズミノミがついていました。この菌は中央アジアのネズミから来たもので、人間にも広がりました。黒死病はリンパ節がはれる病気で、多くの人が亡くなりました。
研究者は、木の年輪や氷の中の硫黄の量から、火山の噴火があった証拠を見つけました。また、穀物の貿易が病気を広げる大きな理由だったこともわかりました。火山の噴火、気温の低下、食糧不足、そしてペスト菌の広がりが重なって、黒死病の大流行が起きたと考えられます。