むかしむかし、美作というところに「あまんじゃく」といういたずら好きな生き物がいました。あまんじゃくは山の中に一人で住んでいたので、さびしくて村の人たちにいたずらをして楽しんでいました。
ある日、村の女の人が森で木の枝を拾っていると、へんな笑い声が聞こえました。女の人が見てみると、あまんじゃくが木の間を走りながら笑っていました。女の人は知らないふりをして家に帰りましたが、あまんじゃくは女の人がかわいいと思って、こっそり家までついて行きました。
夜になって、女の人は庭に出て、空に向かって今日のことを話し始めました。女の人は、亡くなった両親が星になっていると思っていたのです。それを見たあまんじゃくは、女の人が好きな星を全部取って、いじわるしようと考えました。
あまんじゃくは山に登って、星を取ろうとしました。でも、手が届きません。長いほうきを作っても、星には届きませんでした。そこで、大きな石をたくさん集めて、高い石の塔を作りました。でも、塔に登っても星は取れませんでした。
朝になると、星は消えてしまいました。あまんじゃくはがっかりして、石の塔から落ちてしまいました。それから、あまんじゃくは毎晩星を取ろうとして、村には来なくなりました。今でも山にたくさんある石は、あまんじゃくが転がした石だと言われています。