中居正広氏とフジテレビの
女性アナウンサーとの
トラブルをめぐる
一連の
問題で、フジテレビと
親会社が
設立した
第三者委員会が31
日、
調査報告書を
公表し、
今回のトラブルについて「『
業務の
延長線上』における
性暴力であったと
認められる」という
判断を
示しました
(關於中居正廣先生與富士電視台的女性播音員之間的糾紛,富士電視台及其母公司設立的第三方委員會於31日公佈了調查報告,並認為此次糾紛可以被認定為「在工作延長線上」的性暴力。)
第三者委員会は午後5時から記者会見を開き、報告書の中身について説明するほか、会社側も午後7時から会見して報告書を踏まえた改善策を公表することにしています
<br><br>第三方委員會將於下午5點舉行記者會,除了說明報告書的內容外,公司方面也將於下午7點舉行記者會,公佈基於報告書的改善措施
※NHKでは、第三者委員会の記者会見とフジテレビ側の会見をそれぞれライブ配信でお伝えします
(<br><br>※NHK將分別通過直播傳達第三方委員會的記者會和富士電視台方面的記者會。)
第三者委員会の調査ではトラブルへのフジテレビの社員の関与の有無が焦点となっていましたが、報告書では、社員の関与について「中居氏が女性を会合に誘った行為に関与した事実は認められなかった」とした一方で、中居氏とのトラブルについて「『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」という判断を示しました
在第三方委員會的調查中,富士電視台員工是否涉及事件成為焦點,但報告中指出,關於員工的參與,「未認定中居氏邀請女性參加聚會的行為有員工參與的事實」,另一方面,關於與中居氏的糾紛,則判定為「可認定為在『業務的延長線上』的性暴力」。
また「本事案への一連の対応において、特筆すべきことは、フジテレビの幹部が、中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いたことである」と指摘しました
「在一系列應對本事件的過程中,值得注意的是,富士電視台的高層站在中居先生一方,為中居先生的利益行動。」他指出。
その上で「中居氏の依頼を受け、中居氏に代わって元編成局幹部が見舞い金名目での現金100万円を女性の入院先病院に届けた
在這之上,「接受中居先生的委託,代替中居先生,前編成局幹部以慰問金名義將現金100萬日元送到了女性的住院醫院。」
元編成局幹部は
女性の
重篤な
病状を
認識していたにもかかわらず、
中居氏の
代わりに
現金を
渡そうとした
行為は、
女性の
病状、
心情への
配慮を
欠いている
(儘管前編成局幹部已經意識到該女性的重症狀況,但試圖代替中居氏給予現金的行為,缺乏對女性病情和心情的考量。)
見舞い金の
受領は
法的紛争の
帰すうにも
影響しうるものであり、
女性に対する口封じ、2
次加害行為とも
評価しうる」と
指摘しました
「接受慰問金可能會影響法律糾紛的結果,也可能被評價為對女性的封口和二次加害行為。」
さらに当時、社長だった港浩一氏など会社幹部らのトラブルへの対応について「本事案への会社の一連の対応は、経営判断の体(たい)をなしていない
此外,當時擔任社長的港浩一先生等公司高層對於此問題的應對,「公司對於本事件的一連串應對,並未展現出經營判斷的體系」。
港社長ら3
名は、
性暴力への
理解を
欠き、
被害者救済の
視点が
乏しかった」と
指摘しました
「指出港社長等3人缺乏對性暴力的理解,且缺乏救濟受害者的視角。」
また、長年にわたってグループの実力者として経営に影響力を及ぼしてきた日枝久氏について「長年にわたる功績と経営中枢への関与から会社の経営に強い影響力を及ぼしており、会社の組織風土の醸成に与えた影響も大きいといえる
(<br><br>此外,長年來作為集團的實力者對經營產生影響的日枝久先生,因其長年來的功績和對經營中樞的參與,對公司的經營產生了強大的影響力,也可以說對公司組織風氣的培養產生了很大的影響。)
もっともセクハラを
中心とするハラスメントに
寛容な
企業体質は、
日枝氏だけでなく、
会社の
役職員全員の
日々の
言動から
形成されたもので
ある」と
指摘しました
「最容忍以性騷擾為中心的騷擾的企業體質,不僅是由日枝氏,還有公司全體職員的日常言行所形成的」指出。
その上で「取締役会メンバーの経営責任は重いというべきだ」と結論づけました
またフジテレビと親会社のガバナンスについて「内部統制の構築・運用面でも様々な問題を抱えており、それを担う取締役会の機能不全がある」と指摘しています
(「此外,關於富士電視台及其母公司的治理問題,指出其在內部控制的構建和運營方面也存在各種問題,並且承擔這一責任的董事會功能失調。」)
そして、フジテレビには社外役員に情報を共有しない企業風土があったと指摘した上で「社外役員の役割をまったく理解せず、ガバナンスの機能不全を招くものであり、会社の内部統制として言語道断であると言わざるを得ない」と厳しく指摘しています
此外,他還指出,富士電視台存在不與外部董事共享信息的企業文化,並嚴厲批評道:「這完全不理解外部董事的角色,導致治理功能失調,作為公司的內部控制可以說是不可接受的。」
第三者委員会は再発防止策について「有力な取引先と良好な関係を築くための『性別・年齢・容姿などに着目して呼ばれる会合』というあしき慣習が、取引先の関係者からハラスメントを受けるリスクをもたらしてきた」と指摘し、これらの慣習を一掃し、ハラスメントに対応する体制を構築すべきだとしています
第三方委員會指出,為了建立與重要客戶的良好關係,舉行「關注性別、年齡、外貌等因素的會議」這一不良慣例,已經給客戶的相關人員帶來了受到騷擾的風險,應該徹底消除這些慣例,並構建應對騷擾的體制。
その上で「フジテレビが直面する問題は、業界全体が直面する問題であり、業界全体の持続可能性の問題である
此外,「富士電視台面臨的問題,是整個行業面臨的問題,是整個行業可持續性問題。」
今こそ
業界全体での
協働をとり、
業界の
健全化に
向けた
取り組みを
進めるべきで
ある」と
指摘しました
「現在是整個行業進行合作並推進行業健康化措施的時候了。」
第三者委員会は午後5時から記者会見を開いています
また、会社側も午後7時から記者会見を開いて、報告書を踏まえた改善策を公表することにしています
公司方面也将在晚上7点召开记者会,公布基于报告书的改善措施。
【速報中】第三者委員会 報告書
第三者委「取締役会メンバーの経営責任は重い」
中居正広氏と女性とのトラブルをめぐる一連の問題で、フジテレビと親会社が設置した第三者委員会は、会社の対応について「取締役会メンバーの経営責任は重いというべきだ」と指摘しました
(<br>【速報中】第三方委員會 報告書<br><br>第三方委「董事會成員的經營責任重大」<br>關於中居正廣先生與女性之間的糾紛,富士電視台及其母公司設立的第三方委員會指出,公司對此事的應對「應該說董事會成員的經營責任重大」。)
「適正な経営判断行うための知識、意識、能力が不足」
会社の対応について「意思決定する経営トップ、役員、幹部は事実確認、リスクの検討、性暴力被害者支援と人権尊重責任の視点でのケアと救済を行うなどの適正な経営判断を行うための知識、意識、能力が不足していた
「缺乏為做出適當經營判斷所需的知識、意識、能力」<br>關於公司的應對,「作出決策的經營高層、董事、幹部在事實確認、風險考量、性暴力受害者支援及尊重人權責任的視點下,缺乏進行關懷和救濟等適當經營判斷所需的知識、意識、能力。」
外部の
専門家の
助言やコンプライアンス
部門などからの
助力を
得ることで、より
適正な
意思決定が
できるはずであったが、そうした
意識を
欠いていた」と
指摘しました
指出「本應能透過獲得外部專家的建議或合規部門的協助,做出更適當的決策,但卻缺乏這樣的意識」。
「2次加害行為にあたる」
また「女性に寄り添わず、漫然と中居氏の出演を継続させることによって、女性の戻りたい職場を奪い、中居氏の利益のためとみられる行動をとったことは、2次加害行為にあたる
<br>「屬於二次加害行為」<br>另外「未能體貼女性,漫不經心地讓中居氏繼續出演,從而剝奪女性想要回去的職場,並被認為是為了中居氏的利益而採取的行動,屬於二次加害行為
こうした
一連の
行為によって、
女性の
被害をさらに
拡大させた
このような
思慮の
浅い意思決定と
被害者に
寄り添わない
対応がステークホルダーからの
信頼を
失わせ、
危機的状況に
至らしめたと
言える」と
指摘しました
「這種輕率的決策和對受害者缺乏同理心的回應,導致失去利益相關者的信任,並使情況陷入危機」,他指出。
トラブルは「業務の延長線上における性暴力」
フジテレビの社員については「中居氏が女性を会合に誘った行為に関与した事実は認められなかった」とした一方で、中居氏と女性とのトラブルについて、「『業務の延長線上』における性暴力であったと認められる」という判断を示しました
<br>麻煩是「業務延長線上的性暴力」<br>關於富士電視台的員工,雖然「未認定中居氏邀請女性參加會合的行為有任何關與」,但對於中居氏與女性間的麻煩,則表示「可認定為『業務延長線上』的性暴力」的判斷。
「取引先との会合に利用 不適切」
「フジテレビの一部には社員やアナウンサーらが取引先との会合において性別や年齢、容姿などに着目され、良好な関係を築くために利用されていた実態があったというべきで不適切だ」とする判断を示しました
「與交易對象的會議中使用不恰當」「富士電視台的一部分員工或播音員在與交易對象的會議中,因性別、年齡、外貌等受到關注,並被用於建立良好關係的實際情況是不恰當的」,顯示了這樣的判斷。
「全社的にハラスメントがまん延」
「会社においては、全社的にハラスメント被害がまん延していたと評価でき、その原因としては、会社において培われた誤った認識・対応が、被害者によるハラスメント被害申告をためらわせ、ハラスメントの適切な対処がなされず、結果として、さらにハラスメント被害が生じるという、負の連鎖が繰り返されてきたからと考えられる」と指摘しました
「全公司範圍內的騷擾氾濫」「在公司中,可以評估為全公司範圍內的騷擾受害氾濫,其原因是公司中培養的錯誤認識和應對,使受害者猶豫不決申報騷擾受害,未能適當處理騷擾,結果,進一步出現騷擾受害的負面連鎖反應重複發生。」
「幹部 中居氏の利益のため動いた」
「本事案への一連の対応において、特筆すべきことは、フジテレビの幹部が、中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いたことである」と指摘しました
<br>「幹部中居氏為了利益而行動」<br>「在對本案件的一系列應對中,值得注意的是,富士電視台的幹部站在中居氏一方,並為中居氏的利益而行動」指出
「問題の本質理解せず、わい小化した情報発信」
週刊誌で報道されたあと、去年12月に会社が出したコメントについては「切り取った事実関係のみを強調して伝達しようとした判断は、問題の本質を理解していない対応であったと言わざるを得ない
「問題的本質不理解,縮小化的信息發佈」在週刊雜誌報導之後,對於去年12月公司發表的評論,「僅強調被截取的事實關係來傳達的判斷,不得不說是未理解問題本質的應對。」
わい小化した
情報発信が
社会からの
厳しい批判の
対象となり
得ることに
気がつけた
はずで
ある(縮小化的信息發送可能成為社會嚴厲批評的對象這一點應該已經意識到了,)
それにも
関わらず、
切り取った
事実関係だけを
否定して、
企業防衛を
図るという
視野狭さく的な
対応をしてしまった
過程には、
本件に関する港社長、
嘉納会長らの
問題意識が
薄かったこと、
事案の
全容解明が
進んでいなかったこと
専門家の
助言を
得られていなかったこと
などが
影響していると
考えられる」と
指摘しました
儘管如此,指出「在僅僅否定剪裁事實關係並試圖進行企業防衛的狹隘應對過程中,港社長、嘉納會長等人對本事件的問題意識薄弱,事件的全貌尚未查明,未能獲得專家的建議等因素產生了影響。」
「女性への見舞い金は口封じ、2次加害」
第三者委員会は報告書で「本事案への一連の対応において、特筆すべきことは、フジテレビの幹部が、中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いたことである」と指摘しました
(<br>「對女性的慰問金是封口費,二次加害」<br>第三者委員會在報告中指出:「在本事件的一系列應對中,值得注意的是,富士電視台的高層站在中居先生一邊,為了中居先生的利益而行動。」
その上で「中居氏の依頼を受け、中居氏に代わって元編成局幹部が見舞い金名目での現金100万円を女性の入院先病院に届けた
此外,應中居先生的請求,前編成局高層代替中居先生,將以慰問金名義的現金100萬日圓送到女性的住院醫院。
元編成局幹部は
女性の
重篤な
病状を
認識していたにもかかわらず、
中居氏の
代わりに
現金を
渡そうとした
行為は、
女性の
病状、
心情への
配慮を
欠いている
(儘管前編成局幹部已認識到該女性的重症病情,但試圖代替中居氏交付現金的行為,缺乏對該女性病情和心情的考慮。)
見舞い金の
受領は
法的紛争の
帰すうにも
影響しうるものであり、
女性に対する口封じ、2
次加害行為とも
評価しうる」と
指摘しました
接受慰問金可能影響法律糾紛的結果,並且可能被評價為對女性的封口行為和二次加害行為。
「日枝氏 組織風土の醸成に影響」
日枝氏については「長年にわたる功績と経営中枢への関与から会社の経営に強い影響力を及ぼしており、会社の組織風土の醸成に与えた影響も大きいといえる
<br>「日枝氏對組織文化的形成有影響」<br>關於日枝氏,「由於其長期的功績和對經營核心的參與,對公司的經營有著強大的影響力,也可以說對公司的組織文化的形成有著重大的影響。」
もっともセクハラを
中心とするハラスメントに
寛容な
企業体質は、
日枝氏だけでなく、
当社の
役職員全員の
日々の
言動から
形成されたもので
ある」と
指摘しました
「最能容忍以性騷擾為中心的騷擾的企業體質,不僅是日枝先生,還是由本公司的所有職員的日常言行所形成的。」指出了這一點。
第三者委員会 報告書の焦点は
▽中居氏と女性とのトラブルの経緯についてどう説明するか
<br>第三方委員會 報告書的焦點是<br>▽如何解釋中居氏與女性之間糾紛的經過
▽トラブルへの会社の関与の有無
▽類似の事案はあったのか
▽芸能人と社員とのこれまでの関係に問題がなかったか
▽トラブルを把握したあとも、中居氏をおよそ1年半にわたって番組に起用し続けたのはなぜか
為什麼在了解問題後,仍然繼續讓中居先生參加節目大約一年半的時間?
▽トラブル把握後の社内での情報共有、対外的な公表の方法など会社の対応は適切だったか
公司在掌握問題後,內部的資訊共享、對外公佈的方法等應對是否適當。
▽会社のガバナンスや企業風土に問題はなかったか
▽日枝久氏がグループの実力者として長年にわたって経営に影響力を及ぼしてきた問題をどう評価し、言及するか
如何評價並提及日枝久先生作為集團的實力派長年來對經營所產生的影響問題
▽一連の問題に対する経営責任の所在についてどう指摘するか
▽再発防止や経営再生、役員人事など新体制に向けた提言について
<br>▽防止再發、經營重建、董事人事等新體制的建議
トラブルへの会社の対応は
また、中居氏と女性とのトラブルをめぐり、フジテレビや親会社フジ・メディア・ホールディングスの対応について第三者委員会からどのような指摘があるかも焦点です
<br>關於公司對麻煩的應對<br>此外,關於中居氏與女性的糾紛,富士電視台及其母公司富士媒體控股的應對措施也是第三方委員會關注的焦點之一
フジテレビでは、おととし6月に起きた中居氏と女性のトラブルを発生直後に把握していましたが、その情報は当時の社長や一部の社員に限られ、コンプライアンスの担当部門などに共有されませんでした
富士電視台在去年六月中居先生與女性的糾紛發生後立即掌握了該信息,但該信息僅限於當時的社長和部分員工,並未與合規負責部門等共享。
会社はその理由として「当事者2人の極めてセンシティブな領域の問題と認識した
女性からは
事案を
公にせず、
他者に
知られずに
仕事に
復帰したいという
強い意向があった」と
説明しています
「女性表示強烈希望不公開事件,並在不讓他人知道的情況下重返工作崗位。」
さらにトラブルの把握からおよそ1年半にわたって中居氏が出演する番組を継続した対応に問題があったのではないかと指摘されています
(「<br>此外,有人指出從掌握問題到大約一年半的時間,中居先生持續出演節目的應對方式是否存在問題」,)
起用を続けた理由について会社は「唐突に番組が終了することで臆測を呼ぶことを憂慮した」などと説明していました
公司對於繼續啟用的理由解釋為「擔心節目突然結束會引起揣測」。
さらに、中居氏への調査もことし1月まで正式には行われませんでした
会社は「多くの人が知ることになれば女性のケアに悪影響があるのではないかと考えた
公司認為「如果被許多人知道的話,可能會對女性的關懷產生不良影響」。
当事者間で
示談の
動きが
進んで
いくとの
情報が
加わったことも
調査をちゅうちょする
一因になった」と
説明してきました
「當事者間的和解進展的消息也成為調查猶豫不決的原因之一」,他們解釋道。
こうした一連の対応について第三者委員会からどのような指摘があるかも焦点です
這一系列的應對措施,第三方委員會會有什麼樣的指摘也是焦點。
ガバナンスと経営責任は
今回の問題をめぐってはフジテレビのコンプライアンスやガバナンスの体制が機能しなかったという指摘もあり、第三者委員会が、経営陣の責任の所在についてどのように言及するかも焦点となります
治理和經營責任<br>此次問題引發了對富士電視台合規性和治理體系未能發揮作用的質疑,第三方委員會將如何提及經營層的責任所在也成為焦點。
フジテレビは、おととし6月に起きた中居正広氏と女性とのトラブルを発生直後に把握していましたが、社内のコンプライアンス部門には共有されませんでした
(富士電視台於前年6月發生的中居正廣先生與女性的糾紛,雖然在事發後立即獲悉,但並未與公司內部的合規部門共享。)
当時、副会長で、フジテレビのコンプライアンス対応を統括する立場だった遠藤龍之介氏はこのトラブルについて「去年12月の週刊誌の取材で知った」と述べています
(<br><br>當時擔任副會長,負責統籌富士電視台合規事務的遠藤龍之介先生對於這次的糾紛表示「是在去年12月的週刊雜誌採訪中得知的」,)
また、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長も事態を把握した時期が去年12月だと説明しています
此外,母公司富士媒體控股的社長金光修也解釋說,他是在去年12月得知情況的。
一方、フジテレビの親会社のガバナンスについても厳しい指摘が出ています
另一方面,對於富士電視台母公司的治理也有嚴厲的指摘。
親会社の大株主「ダルトン・インベストメンツ」は、長期にわたりグループの実力者として経営に影響力を及ぼした日枝久氏を中心とした会社のガバナンス体制に問題があると指摘していました
大股東「達爾頓投資公司」指出,以長期以來作為集團實力者對經營施加影響力的日枝久先生為中心的公司治理體制存在問題。
幹部人事の選考過程をめぐって、社外取締役から「多少、不透明なところがあったのではないかという指摘もある」という声があがるなど、人事のプロセスを透明化するよう求める意見も出ています
關於高管人事的選拔過程,外部董事中出現了「可能存在一些不透明之處的指摘」等聲音,要求使人事過程透明化的意見也出現了。
こうしたコンプライアンスやガバナンスの課題を踏まえ第三者委員会が、経営陣の責任の所在についてどのように言及するかも焦点となります
考慮到這些合規和治理的問題,第三方委員會將如何提及管理層的責任所在,也將成為焦點。
フジテレビの第三者委員会とは
フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは、中居正広氏と女性とのトラブルをめぐる一連の問題の事実関係や会社の対応を検証するため、ことし1月、独立した第三者委員会を設置しました
富士電視台的第三方委員會是什麼<br>富士電視台和富士媒體控股為了檢驗有關中居正廣先生與女性糾紛的一系列問題的事實關係及公司的應對措施,今年1月設立了獨立的第三方委員會。
フジテレビは当初、弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げる方針を示しましたが、会社は「日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会ではないと思う」と説明していました
富士電視台最初表示將成立以律師為中心的調查委員會,但公司解釋說:「這不是基於日本律師聯合會指導方針的第三方委員會。」
このため、調査委員会の独立性が担保されているか不透明だという批判が強まり、日弁連=日本弁護士連合会のガイドラインに基づく独立した第三者委員会を設置することになりました
因此,批評聲浪強烈抨擊調查委員會的獨立性是否有保障仍不透明,決定設立依據日律聯=日本律師聯合會的指導方針成立的獨立第三者委員會。
委員会は、3人の弁護士で構成され、このうち委員長の竹内朗弁護士は、これまで公表された第三者委員会報告書の格付けを行う「第三者委員会報告書格付け委員会」にも参加し、調査の質の向上にも取り組んでいます
(<br><br>委員會由三名律師組成,其中委員長竹內朗律師也參加了對外公佈的第三方委員會報告書進行評級的「第三方委員會報告書評級委員會」,並致力於提高調查質量。)
委員会は、フジテレビやフジ・メディア・ホールディングスの幹部など関係者を対象にヒアリングを重ねてきました
委員會對富士電視台及富士媒體控股的高層等相關人士進行了多次聽證。
また、2月10日には、社外からの情報提供を求める専用のホットラインをインターネット上に設け、2016年4月以降にフジテレビの役職員が主催する会合に参加した際のハラスメント被害について心当たりがある人に対し情報提供を呼びかけました
此外,2月10日設立了專門的熱線,透過互聯網徵求來自外部的信息,呼籲那些對2016年4月以後參加富士電視台職員主辦的會議時遭受騷擾的人提供信息。
委員会は、今回の問題を把握してからの会社の対応のほかガバナンスや人権問題への取り組みなどを重点的に調査し、一連の問題についての原因分析や再発防止に向けた提言などを行うとしています
(<br><br>委員會將重點調查公司在了解此次問題後的應對措施,以及公司在治理和人權問題上的努力,並對一系列問題進行原因分析,提出防止再發的建議。)
フジテレビ 問題の経緯は
中居正広氏と女性とのトラブルが発生したのは、おととし6月
<br>富士電視台 問題的經緯是<br>中居正廣先生和女性之間的糾紛發生在前年6月
去年12月に一部の週刊誌で報じられたことを受けて、フジテレビはことし1月17日に当時の社長が記者会見しました
去年12月某週刊雜誌的報導後,富士電視台於今年1月17日由當時的社長召開了記者會。
この中で、発生直後に事態を把握し、その後社長にも報告があがっていながら、およそ1年半にわたって中居氏が出演する番組の放送を継続していたことを明らかにしました
在這其中,事件發生後立即掌握情況,並且雖然之後也向社長報告了,但仍然持續了大約一年半的時間,繼續播放中居先生出演的節目。
しかしこの記者会見は映像の撮影を認めないなど制限を加えたことから閉鎖的だと批判され、さらにトラブルの対応をめぐる社長ら経営陣の説明があいまいでガバナンスや人権の観点からの懸念が払拭(ふっしょく)できないなどという指摘が相次ぎました
然而,這場記者會因為不允許拍攝影像等限制而被批評為封閉,此外,關於應對問題的社長等管理層的說明不明確,從治理和人權的角度來看,無法消除外界的擔憂等指摘接踵而至。
このため企業の間では自社のコマーシャルの放送を公益社団法人の広告に差し替える動きが広がりました
因此,在企業之間,用公益社團法人廣告取代自家商業廣告的趨勢正在擴大。
これを受けて、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、独立した第三者委員会の設置を決めたほか、当時、フジテレビの社長だった港浩一氏と会長だった嘉納修治氏が1月27日に責任をとって辞任しました
根據此情況,富士電視台及其母公司富士媒體控股決定設立獨立的第三方委員會,此外,當時富士電視台的社長港浩一先生和會長嘉納修治先生於1月27日辭職以承擔責任。
さらに3月27日に、経営体制を見直して取締役の数を大幅に減らす方針を発表し、長年にわたってグループの経営を率いた日枝久氏が両社の取締役相談役を退任することも明らかにしました
<br><br>此外,在3月27日,宣布將重新檢討經營體制,大幅減少董事人數,並且明確表示長期領導集團經營的日枝久先生將辭去兩家公司的董事顧問職務。
フジテレビ これまでの対応・今後の対応は
フジテレビは、信頼回復を急ぐために2月6日、社長を本部長とする「再生・改革プロジェクト本部」を設置しました
<br>富士電視台 迄今為止的應對措施與未來的應對措施是<br>富士電視台為了迅速恢復信任,在2月6日設立了以社長為本部長的「重生・改革專案本部」
中堅や若手の社員を中心に構成し、再発防止や企業風土の見直しに向けて議論を続けています
由中堅和年輕員工為主體構成,持續討論防止再發及檢討企業風氣。
こうした議論をもとに2月27日には、社員が会食や会合に参加するにあたって順守すべきガイドラインを公表しました
基於這些討論,2月27日公佈了員工參加餐會或會議時應遵守的指導方針。
業務やプライベートにかかわらず、人権の尊重を最優先とし、人権侵害が起きた場合は厳正に対処するとしています
業務或私人無論如何,均以尊重人權為最優先,若發生人權侵害,將嚴正處理。
また、業務で会食や会合を行う場合は上司に対して目的や参加者などについて承認を得るよう求めました
此外,在業務中進行會餐或會議時,要求向上司取得有關目的及參加者的批准。
社内にはコンプライアンスを担当する部門がありましたが、中居正広氏と女性のトラブルをめぐる情報の共有が遅れたことが問題視されたことから、これまで局単位で設けていたコンプライアンスの担当者をすべての部に配置し、情報を迅速に把握できる体制を整備したとしています
公司內部設有負責合規的部門,但由於中居正広先生和女性之間的糾紛信息共享遲緩而受到關注,因此決定將原本按局設置的合規負責人配置到所有部門,以建立能夠迅速掌握信息的體制。
会社は、第三者委員会の調査報告書を踏まえて、改善策をまとめ、公表することにしています
公司將根據第三方委員會的調查報告,匯總改進措施並公佈。
CM見合わせで経営に打撃
フジテレビのスポンサー企業の間では、一連の問題をめぐる会社の対応を問題視して自社のコマーシャルを見合わせる動きが続いています
<br>因CM暫停對經營造成打擊<br>在富士電視台的贊助企業之間,針對一系列問題,公司應對方式被視為問題,導致企業持續暫停自己的商業廣告
フジテレビは、ことし1月17日に初めて記者会見を開きましたが、映像の撮影を認めないなど制限を加え、閉鎖的な会見だったことに批判が強まりました
(富士電視台在今年1月17日首次舉行記者會,但加以限制,例如不允許拍攝影像,這樣封閉的記者會引發了強烈的批評。)
さらにガバナンスや人権の観点からの懸念が払拭(ふっしょく)できないなどと受け止められたことから、企業の間で自社のコマーシャルを見合わせる動きが広がりました
(由於被認為無法消除從治理和人權的觀點出發的擔憂,企業之間出現了暫停自家商業廣告的趨勢。)
これを受けてフジテレビは、企業が自社のコマーシャルを公益社団法人の広告に差し替えたものとキャンセル分については料金を請求しないことにしました
根據這一點,富士電視台決定對於企業將其商業廣告替換為公益社團法人廣告的部分以及取消的部分不收取費用。
これに伴って広告収入が大幅に減少することから、ことし1月30日、親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、ことし3月期決算の業績の見通しを下方修正し、グループ全体の売り上げは前の期の実績より3
廣告收入因此大幅減少,因此母公司富士媒體控股於今年1月30日下調了今年3月期決算的業績預測,整個集團的銷售額比上一期的實績減少3。
2%
減って5482
億円、
最終的な
利益は73
6%
減って98
億円となる見通しだとしています
2月も多くの企業がコマーシャルを見合わせ、フジテレビの「放送収入」は前の年の同じ月よりおよそ9割減ったということで、ことし3月期のフジテレビ単体の通期決算が最終赤字となる可能性もあるという見方も出ています
2月也有許多企業暫停廣告,富士電視台的「廣播收入」比去年同期減少了大約9成,因此也有觀點認為,今年3月的富士電視台單體全年決算可能會出現最終虧損。
このため、会社は信頼回復を急ぐため、3月27日、経営体制の大幅な見直しを公表しました
因此,為了加速恢復信任,公司於3月27日公佈了大幅檢討經營體制的計劃。
しかし、4月以降、7割弱のスポンサー企業が自社のコマーシャルを放送するかどうか、判断を保留しているということで、依然、業績回復の見通しは立っていません
然而,自四月以來,近七成的贊助企業對於是否播放自家的商業廣告仍持保留態度,因此業績恢復的前景仍不明朗。
フジテレビの清水賢治社長は今月28日、記者団に対し「第三者委員会の報告とその後の会社の改善策を企業の皆さんは見ているので、信頼を取り戻すため、着実にやっていく」と述べていました
富士電視台的清水賢治社長在本月28日對記者團表示:「由於企業的各位正在查看第三方委員會的報告和之後公司的改善措施,為了恢復信任,我們將穩步推進。」
経営体制は大幅に見直し
フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、信頼の回復を急ぐため、第三者委員会の報告に先立って3月27日、それぞれの取締役会で経営体制を大幅に見直すことを決めました
經營體制大幅檢討 富士電視台及母公司富士媒體控股為了加速恢復信任,於第三方委員會報告之前的3月27日,各自在董事會上決定大幅檢討經營體制。
このうち
▽フジ・メディア・ホールディングスはことし6月に現在の取締役15人のうち10人が退任し、新たに6人を選任します
其中,富士媒體控股公司今年6月將有15名現任董事中的10名退任,並新增選任6名。
また
▽フジテレビは20人の取締役のうち、今月27日付けで12人が退任、さらに6月に4人が退任し、新たに6人を選任します
<br><br>此外<br>▽富士電視台在20名董事中,本月27日將有12人辭職,6月再有4人辭職,並新選任6人。
この結果、6月以降の経営体制では
▽フジ・メディア・ホールディングスは現在の15人から11人に、
▽フジテレビは現在の20人から10人に半減します
<br><br>此結果,自6月以來的經營體制將<br>▽富士媒體控股從目前的15人減少到11人,<br>▽富士電視台從目前的20人減少到10人,減少一半
また、年齢面での多様性も考慮するとして、50代以下の人材を新たに起用し、6月以降の経営体制では、取締役の平均年齢を大幅に引き下げるとしています
此外,考慮到年齡方面的多樣性,將新聘用50歲以下的人才,並在6月以後的經營體制中,大幅降低董事的平均年齡。
▽フジテレビの取締役の平均年齢は去年6月時点の67
(<br><br>▽富士電視台董事的平均年齡截至去年6月為67歲,)
3
歳から59
5
歳に
▽フジ・メディア・ホールディングスでは71
2
歳から10
歳近く若返って61
6
歳になるとしています
さらに40年以上にわたって取締役を務め、経営に影響力を及ぼしてきた日枝久氏がフジテレビの取締役相談役を今月(3月)27日付けで退任しました
<br><br>在擔任董事並影響經營超過40年後,日枝久先生於本月(3月)27日辭去了富士電視台的董事顧問職務。
フジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役もことし6月の株主総会をもって退任するとしています
(<br><br>富士媒體控股的董事顧問預計將於今年6月的股東大會後卸任,)
また、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長は今月27日、記者団に対し、日枝氏がフジテレビのほか、フジサンケイグループの代表を辞任することも明らかにしています
此外,富士媒體控股的社長金光修本月27日向記者團表示,日枝先生將辭去富士電視台及富士產經集團的代表職務。