兵庫ひょうご県けん文書ぶんしょ問題もんだい 第三者だいさんしゃ委いが結果けっか公表こうひょう “公用こうようPCデータ漏ろうえい”

兵庫ひょうご県けんの告発こくはつ文書ぶんしょをめぐる問題もんだいでは、去年きょねん、政治せいじ団体だんたい代表だいひょうの立花たちばな孝志たかし氏しらが、文書ぶんしょを作成さくせいした元もと局長きょくちょうの公用こうようパソコンのものとされるデータをインターネット上じょうで公開こうかいしました。

これについて調査ちょうさしていた兵庫ひょうご県けんの第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは、13日にち、県庁けんちょうで記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、結果けっかを公表こうひょうしました。

それによりますと、公開こうかいされたデータは「県けんの保有ほゆうする情報じょうほうと同一どういつのものと認みとめられる」とした上うえで、県けんのネットワークに外部がいぶから侵入しんにゅうしてデータを取得しゅとくした形跡けいせきがないことなどから「情報じょうほうの漏ろうえいは県けん職員しょくいんによって行おこなわれた可能かのう性せいが極きわめて高たかいと考かんがえられる」と指摘してきしています。

また、漏ろうえいの目的もくてきについては「元もと局長きょくちょうの不適切ふてきせつな公用こうようパソコン使用しようや職務しょくむ専念せんねん義務ぎむ違反いはんの指摘してきや、県民けんみんの知しる権利けんりを満みたす意図いとだったとしても、元もと局長きょくちょうの信用しんようを失墜しっついさせるなどの目的もくてきが併存へいそんしたのではないかとみる余地よちがある」と指摘してきしました。

その上うえで、情報じょうほうの漏ろうえいが公益こうえき通報つうほうにあたるかどうかについては、職務しょくむ専念せんねん義務ぎむ違反いはんは刑事けいじ罰ばつの対象たいしょうとなる不正ふせいではないことなどから「公益こうえき通報つうほうには該当がいとうしない」としました。

一方いっぽう、第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは、「週刊文春しゅうかんぶんしゅん」の電子でんし版ばんに掲載けいさいされた、当時とうじの副ふく知事ちじが元もと局長きょくちょうを聴取ちょうしゅした際さいの音声おんせいデータなどについても調査ちょうさを行おこない「県けんが保有ほゆうする情報じょうほうと同一どういつのものと認みとめられる」と結論けつろんづけています。

調査ちょうさ結果けっかを受うけて、県けんは被疑ひぎ者しゃ不詳ふしょうのまま、情報じょうほうを漏ろうえいした地方ちほう公務員こうむいん法ほうの守秘しゅひ義務ぎむ違反いはんの疑うたがいで、13日にち、警察けいさつに告発こくはつ状じょうを提出ていしゅつしたということです。

一連いちれんの問題もんだいでは、元もと局長きょくちょうの私的してきな情報じょうほうを元もと総務そうむ部長ぶちょうが県議会けんぎかい議員ぎいんに漏ろうえいした疑うたがいについても、別べつの第三者だいさんしゃ委員いいん会かいで調査ちょうさが行おこなわれ、県けんは今後こんご、結果けっかを公表こうひょうする方針ほうしんです。

県けんの課長かちょう「職員しょくいんによる漏ろうえいの可能かのう性せい高たかいと指摘してき とても残念ざんねん」

第だい三さん者しゃ委員いいん会かいの委員いいんとともに会見かいけんに出席しゅっせきした、兵庫ひょうご県けん法務ほうむ文書ぶんしょ課かの山口やまぐち充たかし課長かちょうは「職員しょくいんによる漏ろうえいの可能かのう性せいが高たかいと指摘してきされたことはとても残念ざんねんだ。

一方いっぽう「週刊文春しゅうかんぶんしゅん」の電子でんし版ばんに掲載けいさいされた音声おんせいデータなどについても調査ちょうさを行おこない、情報じょうほう漏ろうえいとして警察けいさつに告発こくはつしたことについては「『報道ほうどうの自由じゆうを害がいする』とか『圧力あつりょくをかける』といった趣旨しゅしでは一切いっさいなく、県けんとして秘密ひみつの漏ろうえいを放置ほうちしておけないという考かんがえだ」と述のべました。