森友学園に関する財務省の
決裁文書の
改ざんに
関与させられ
自殺した
近畿財務局の
職員の
妻に、11
日、
関連文書の2
回目の
開示が
行われました。
6月11日,向因被捲入森友學園相關財務省決裁文件篡改事件而自殺的近畿財務局職員的妻子,第二次公開了相關文件。
職員が自筆で記録を残していたとみられるノートなどあわせて9000ページ近くが開示され、改ざんの詳しい経緯が明らかになるかが焦点となります。
據悉,包含職員親筆記錄在內的筆記本等資料,合計將近9000頁被公開,焦點在於是否能揭露竄改的詳細經過。
森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんは、財務省が検察に任意で提出した関連文書の開示を求め、ことし4月、国有地の売却をめぐる学園側との交渉記録など、2200ページ余りの文書が開示されました。
森友學園相關的財務省決裁文件遭竄改,並被迫捲入此事而自殺的近畿財務局職員赤木俊夫先生(當時54歲),其妻雅子女士向財務省要求公開財務省自願提交給檢察機關的相關文件。今年4月,包括有關國有土地出售與學園方面的交涉記錄等在內,共計2200多頁的文件被公開。
これに続いて11日、関連文書の2回目の開示が行われ、雅子さんが弁護士とともに財務省を訪れて文書を受け取りました。
接著在11日,相關文件第二次被公開,雅子女士與律師一同前往財務省領取了文件。
開示されたのは、国有地が大幅に値引きされて売却されていたことが明らかになってから改ざんに至るまでに、赤木さんが携わっていた業務に関するメールや応接録、手元でとりまとめていたとみられる文書など、あわせて9000ページ近い文書です。
公開的是,從揭露國有土地被大幅降價出售到篡改發生之前,赤木先生所參與業務相關的郵件、接待記錄,以及他手頭彙整的文件等,合計將近9000頁的文件。
この中には赤木さんが会計検査院とのやりとりなどの業務について、自筆で記録を残していたとみられるノートも含まれています。
這當中也包含了據信是赤木先生親手記錄與會計檢查院等業務往來的筆記本。
2021年には赤木さんが残したいわゆる「赤木ファイル」が開示されていますが、改ざんに至った詳しい経緯はわかっておらず、新たな事実が明らかになるかが焦点となります。
2021年,所謂「赤木檔案」已經被公開,但導致篡改的詳細經過尚不清楚,是否會有新的事實浮現成為焦點。
赤木雅子さん「返してもらえて胸がいっぱい」
財務省で開示された文書を受け取ったあと、赤木雅子さんは「“赤木ノート”をいま、受け取ってきました。
赤木雅子女士:「能夠拿回來,心中充滿感激。」在財務省收到公開的文件後,赤木雅子女士表示:「我剛剛收到了『赤木筆記本』。」
ノートを
丁寧に
包んでくれていて、
夫が
初めて財務省に
大事にしてもらえていると
思いました」と
話しました。
她說:「筆記本被細心地包裝起來,我覺得丈夫第一次在財務省得到了珍惜。」
ノートの表紙には「AKAGI NOTE」という文字が「2017。
筆記本的封面上印有「AKAGI NOTE」這幾個字,「2017
4。
14」という
日付けとともに
書かれていて、
雅子さんは1
枚1
枚めくりながら、「
国としての
責任とか
いろいろなことを
書いていて、
もうちょっと読み解かないとわからないですが、まずは
返してもらえたことがすごくうれしくて、
胸がいっぱいです」と
話していました。
這些信件上寫著「14」這個日期,雅子女士一邊翻閱著每一頁,一邊說:「信裡寫著作為國家的責任等各種事情,還需要再仔細解讀才能完全明白,不過首先能夠拿回來真的非常開心,心中充滿感激。」
また、弁護団の生越照幸 弁護士は「文書を精査し、俊夫さんがどういう指示に基づいて改ざんをさせられていたのか、事実経過を明らかにしたい」と話していました。
此外,律師團的生越照幸律師表示:「我們將仔細審查文件,並希望釐清俊夫先生是在什麼指示下被迫竄改文件,還原事實經過。」
改ざんの経緯は
2018年3月、森友学園との国有地の取り引きに関する決裁文書を財務省が改ざんしていたことが明らかになりました。
竄改的經過是在2018年3月,財務省被揭露竄改了與森友學園國有土地交易有關的決裁文件。
改ざんは、「貸付決議書」や「売払決議書」など14の決裁文書で行われ
▽当時の安倍総理大臣の妻の昭恵氏や政治家の名前が記された部分
▽「本件の特殊性」などと書かれた部分、
▽学園側との事前の価格交渉を伺わせる記述などが300か所以上
削除されていました。
竄改發生在包括「貸款決議書」和「出售決議書」等14份決裁文件中,涉及▽當時首相安倍的夫人昭惠女士及政治人物姓名的部分,▽被寫上「本案的特殊性」等內容的部分,以及▽暗示與學園方面事前價格協商的記載等,超過300處被刪除。
改ざん発覚の5日後、近畿財務局の職員の赤木俊夫さん(当時54)は、改ざんに関与させられたことを苦にみずから命を絶ちました。
在竄改事件曝光五天後,近畿財務局的職員赤木俊夫先生(當時54歲)因被迫參與竄改一事而痛苦,最終選擇自殺。
3月27日、国会では財務省の佐川宣寿 元理財局長の証人喚問が行われましたが、
佐川氏は▽改ざんへの自身の関与や▽改ざんをいつ、どのように認識したのかは「刑事訴追のおそれがある」などとして証言を拒みました。
3月27日,國會對財務省前理財局長佐川宣壽進行了證人傳喚,但佐川以「有被刑事起訴的可能性」為由,拒絕就自己是否參與竄改或何時、如何察覺到竄改等問題作證。
一方で佐川氏は、安倍氏や妻の昭恵氏、当時、副総理兼財務大臣だった麻生氏、それに総理大臣官邸の関係者から改ざんの指示はなかったと説明したほか、2017年2月に安倍氏が、「私や妻が関係していたら、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことについては、自らの答弁などに影響は与えていないと説明しました。
另一方面,佐川表示,安倍本人及其妻子昭惠、當時兼任副首相及財務大臣的麻生,以及首相官邸的相關人員,均未曾下達竄改指示。此外,針對2017年2月安倍曾表示「如果我或我的妻子有牽涉其中,無論是首相還是國會議員我都會辭職」的答辯,佐川也說這並未對自己的答辯等產生影響。
2018年6月、財務省は内部調査の報告書を発表。
国有地の取り引きをめぐる学園との交渉記録を意図的に廃棄していたことを明らかにしたうえで、佐川氏が決裁文書の改ざんや記録の廃棄の方向性を決定づけたと認定しました。
在揭露了有意銷毀有關國有土地交易與學園交涉記錄的事實後,認定佐川氏決定了篡改決裁文件及銷毀記錄的方向。
改ざんや廃棄をめぐっては、大阪地検特捜部が虚偽公文書作成や公用文書毀棄などの疑いでの告発を受理し捜査を進めましたが、佐川氏を含む全員を不起訴としました。
圍繞竄改和銷毀問題,大阪地方檢察廳特搜部以涉嫌偽造公文書及毀損公用文件等罪名受理了告發並展開調查,但最終包括佐川在內的所有人都被不起訴處分。
2020年3月、赤木俊夫さんの妻の雅子さんは、何のために改ざんが行われ、なぜ夫が死ななければならなかったのか明らかにしたいと、国などに賠償を求める訴えを起こしました。
2020年3月,赤木俊夫先生的妻子雅子女士,為了弄清楚篡改是為了什麼,以及為什麼丈夫必須喪命,向國家等提出了賠償訴訟。
この裁判の過程で、2021年6月には赤木さんが職場に残したいわゆる「赤木ファイル」が、一部を黒塗りにされたうえで開示されました。
在這場審判過程中,於2021年6月,所謂赤木先生在職場留下的「赤木檔案」,在部分內容被塗黑後被公開了。
ファイルには、財務省職員が改ざんを指示するメールなどが含まれていましたが、改ざんの理由などを具体的に示す内容はありませんでした。
檔案中包含了財務省職員指示竄改的電子郵件等內容,但並未具體說明竄改的原因等細節。
雅子さんは改ざんの経緯を明らかにするため、財務省が一連の捜査の過程で検察に任意で提出した文書の開示を求める新たな訴えを起こし、国側が敗訴したことを受け、財務省は現在、段階的に開示を進めています。
雅子女士為了釐清竄改的經過,提起了新的訴訟,要求財務省公開在一連串調查過程中自願提交給檢察機關的文件。在國家敗訴後,財務省目前正分階段推進文件的公開。
「赤木ファイル」とは
2021年6月に開示された「赤木ファイル」は518ページあり、財務省本省の理財局と出先機関の近畿財務局の職員の間でやり取りされたおよそ40通のメールや、改ざんする部分に印をつけた元の決裁文書などが時系列で整理されています。
「赤木檔案」是指於2021年6月公開的「赤木檔案」,共有518頁,內容按時間順序整理了財務省本省理財局與地方機構近畿財務局職員之間往來的約40封電子郵件,以及標註需竄改部分的原始決裁文件等資料。
「備忘記録」と書かれた最初のページに、赤木さんは「現場の問題意識として決裁済の文書の修正は行うべきでないと本省に強く抗議した。
在寫有「備忘記錄」的首頁上,赤木先生強烈向本省抗議,作為現場的問題意識,決裁後的文件不應該被修改。
本省理財局が
全責任を
負うとの
説明には
納得できず。
佐川理財局長からの
指示の
詳細が
説明されず
不明確なまま、
本省から
その都度、メールが
投げ込まれてくるのが
実態。
沒有詳細說明佐川理財局長的指示內容,情況依然不明確,本省只是每次透過郵件發送通知,這才是真實情況。
本件の
備忘として
修正などの
作業過程を
記録しておく」と
ファイルをまとめた
理由を
記しています。
作為本案的備忘,記錄了修正等作業過程,並說明了彙整檔案的理由。
ファイルにとじられていた本省からのメールのうち改ざんを最初に指示するものは2017年2月26日に送信されています。
在檔案中被歸檔的本省來信中,最早指示竄改的郵件是在2017年2月26日發送的。
この文面には「削除した方がよいと思われる箇所がある」とした上で、メールには安倍元総理大臣の妻の昭恵氏や政治家の名前などに印がつけられた元の文書が添付されていました。
這封信件中提到「有認為應該刪除的部分」,並且郵件中還附上了標記了安倍前首相夫人昭惠女士及其他政治人物姓名等記號的原始文件。
メールは、何度もやりとりされていて、本省が繰り返し細かな指示をしていたことがみてとれます。
從多次的郵件往來中可以看出,本省反覆給予了細緻的指示。
一方、改ざん作業が始まって10日後の3月8日に赤木さんが本省宛てに送ったメールには、「すでに意思決定した文書を修正することに疑問が残る」と書かれていて、改ざんへの抗議の意志が示されています。
另一方面,在竄改作業開始10天後的3月8日,赤木先生寄給本省的郵件中寫道:「對於已經做出決策的文件進行修改,仍然存有疑問」,表現出了對竄改的抗議意志。
3月20日に本省から赤木さんらに送られてきたメールには「局長から現在の国会答弁を踏まえた上で、作成するよう直接指示があったので改めて文書を修正後、局長への説明を行う」と書かれていて、改ざんが佐川元理財局長の指示であることが読み取れます。
3月20日從本省寄給赤木先生等人的郵件中寫道:「因為局長根據目前的國會答辯,直接指示要重新製作,所以在修改文件後,將再次向局長說明。」由此可以看出篡改是依據前理財局長佐川的指示所為。
ファイルの文書からは、改ざんに抵抗していた赤木さんら現場の職員が本省から一方的に改ざんに関与させられていた状況がうかがえます。
從文件中可以看出,赤木先生等現場職員本來抵抗竄改,卻被本省單方面牽連進竄改行為。
一方で、なせ改ざんを行わなければならなかったのかや、本省と近畿財務局の幹部の間でどのような議論が行われたのかを具体的に示すものはありませんでした。
另一方面,並沒有具體資料顯示為什麼必須進行竄改,以及本省與近畿財務局高層之間進行了什麼樣的討論。