ウクライナ ロシアが直接ちょくせつ協議きょうぎ 捕虜ほりょ交換こうかん合意ごういも停戦ていせんへ進展しんてんなしか

ロシアとウクライナの直接ちょくせつ協議きょうぎは、2日にち、トルコのイスタンブールで1時間じかん余あまりにわたって行おこなわれました。

両国りょうこくの直接ちょくせつ協議きょうぎはおよそ3年ねんぶりに行おこなわれた5月つきに続つづいて2回かい目めです。

ロシアの代表だいひょう団だんを率ひきいたメジンスキー大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんとウクライナの代表だいひょう団だんを率ひきいたウメロフ国防こくぼう相しょうは、協議きょうぎ後ごそれぞれ記者きしゃ団だんに対にたいし新あらたな捕虜ほりょ交換こうかんを行おこなうことで合意ごういしたことを明あきらかにしました。

ロシア側がわによりますと、対象たいしょうになるのは25歳さい以下いかの捕虜ほりょや、深刻しんこくなけがを負おったり重病じゅうびょうとなったりしている捕虜ほりょで、少すくなくとも1000人にんずつの規模きぼになるとしています。

また、6000人にんずつの遺体いたいの返還へんかんでも合意ごういしたということです。

一方いっぽう、停戦ていせんを巡めぐっては、ウクライナ側がわは改あらためて少すくなくとも30日間にちかんの無む条件じょうけんの停戦ていせんを求もとめましたが、ロシア側がわはこれを拒否きょひしたということです。

これに対にたいし、ロシア側がわは和平わへいに関にかんする覚書おぼえがきを手渡てわたしたとし、その中なかでウクライナ側がわに完全かんぜんな停戦ていせんのための条件じょうけんを提示ていじしたとしています。

また、これとは別べつに、遺体いたいを収容しゅうようするためなどとして、前線ぜんせんの特定とくていの地域ちいきでの2、3日にちの停戦ていせんを提案ていあんしたとしています。

ロシア側がわが提示ていじした覚書おぼえがきについて、ロシアのインターファクス通信つうしんは独自どくじに入手にゅうしゅしたとする全文ぜんぶんを公表こうひょうし、この中なかには停戦ていせんの条件じょうけんとして

▽ウクライナの東部とうぶと南部なんぶの4つの州しゅうからのウクライナ軍ぐんの完全かんぜん撤退てったいを開始かいしすることや

▽ウクライナで大統領だいとうりょう選挙せんきょを行おこなうこと、などが盛り込もりこまれているとしています。

双方そうほうの2回かい目めの直接ちょくせつ協議きょうぎでも停戦ていせんに向むけた具体ぐたい的てきな進展しんてんはなかったとみられますが、ウメロフ国防こくぼう相しょうはロシア側がわに次つぎの協議きょうぎを今月こんげつ20日にちから30日にちまでの間まに開催かいさいすることを提案ていあんしたと明あきらかにしました。

ウクライナ国防こくぼう相しょう 次つぎの協議きょうぎを今月こんげつ下旬げじゅん開催かいさいを提案ていあん

ウクライナのウメロフ国防こくぼう相しょうは2日にち、記者きしゃ会見かいけんで、ロシアとの直接ちょくせつ協議きょうぎであらためて少すくなくとも30日間にちかんの無む条件じょうけんの停戦ていせんを求もとめたと明あきらかにしました。

これに対にたいしロシア側がわからは和平わへいに関にかんする覚書おぼえがきが初はじめて提示ていじされたとしていて、1週間しゅうかんかけて精査せいさし、次つぎのステップについて決きめられるとしました。

また、ロシアに連れ去つれさられたとする数すう百ひゃく人にんの子こどものリストを手渡てわたし子こどもたちの返還へんかんを呼よびかけたほか、重要じゅうような問題もんだいは首脳しゅのうレベルでしか決きめられないとして首脳しゅのう会談かいだんの開催かいさいを改あらためて求もとめたとしています。

ウメロフ国防こくぼう相しょうはロシア側がわに次つぎの協議きょうぎを今月こんげつ20日にちから30日にちまでの間まに開催かいさいすることを提案ていあんしたと明あきらかにした上うえで「この戦争せんそうを終おわらせるための実質じっしつ的てきな行動こうどうを求もとめてきた。

トルコ エルドアン大統領だいとうりょう “両国りょうこくの首脳しゅのう級きゅうの会談かいだん 重要じゅうよう”

トルコのエルドアン大統領だいとうりょうは2日にち「私わたしの望のぞみはプーチン大統領だいとうりょうとゼレンスキー大統領だいとうりょうをイスタンブールかアンカラで会談かいだんさせることだ」と述のべ、両国りょうこくの首脳しゅのう級きゅうでの会談かいだんの実現じつげんが重要じゅうようだという考かんがえを示しめしました。

また、会談かいだんには自身じしんとアメリカのトランプ大統領だいとうりょうも同席どうせきすることが望のぞましいとした上うえで「イスタンブールを和平わへいの中心ちゅうしんにしたい」と述のべ、停戦ていせんに向むけて引き続ひきつづき協議きょうぎを仲介ちゅうかいしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしました。