夕顔長者ゆうがおちょうじゃ

Easy Japanese news
N3 Mar 1, 2025 07:03 391
Furigana
日本報紙

むかしあるところに、長者ちょうじゃがいた。長者ちょうじゃには、一太郎いちたろう二郎じろうという息子むすこがいた。あに一太郎いちたろうは、いじわるで欲張よくばおとうと二郎じろうは、兄思あにおもいのやさしいおとこだった。

あるさとった長者ちょうじゃは、枕元まくらもと二人ふたりび、自分じぶんんだらいえ財産ざいさん二人ふたりけるようにとってんでしまった。一太郎いちたろうさっさと葬式そうしきませると、二郎じろうすこたねもみわたし、にわ物置小屋ものおきこやなおしてようにといい、二郎じろうしてしまった。

二郎じろう米作べいつくりにはげみ、あきには豊作ほうさくとなったが、大嵐おおあらしべいはすべてながされた。ふたたたねもみりにきた二郎じろうに、いじわるな一太郎いちたろうたねもみにをかけ、がでないようにしたものをわたし、来年らいねんできたべいかえように

半年後はんとしご一太郎いちたろう二郎じろう様子ようすと、なんと夕顔ゆうがお豊作ほうさくとなっていた。べいかえ約束やくそくやぶったことにいかった一太郎いちたろうは、二郎じろうとのえんってってしまった。

その二郎じろう夕顔ゆうがおってみると、なかから大量たいりょうべいてきた。このおかげで、二郎じろう村一番むらいちばん長者ちょうじゃとなり「夕顔長者ゆうがおちょうじゃ」とばれた。また財産ざいさんいつくした一太郎いちたろうは、数年後すうねんごにはすっかり貧乏びんぼうになった。

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