『150センチ、30キロ…』『10日でマイナス7キロ…』
SNSであふれる、くびれや足の細さを強調した動画。
“150厘米,30公斤……”“10天减掉7公斤……”社交媒体上充斥着强调腰部和腿部纤细的视频
そうした動画の姿に憧れて過激なダイエットにのめり込んだ結果、拒食症などとも呼ばれる摂食障害になるケースも相次いでいます。
那些憧憬这样视频的形象而沉迷于过激节食的结果,也接连出现了被称为厌食症等的饮食障碍的病例。
「あの動画さえ見なければ…」
「SNSの動画がなかったら私はたぶんこんな過激なダイエットをしていなかった」
こう話すのは大学3年生の潤さん(20)。
“如果没有看到那个视频……”“如果没有社交媒体上的视频,我可能就不会进行如此激进的节食。”这样说的是大学三年级的润(20岁)。
高校1
年生の
時に
摂食障害と
診断されました。
始まりはコロナ禍の2020年。
外出が
減って
体重が
増え、
減量しようと
思っていたときにTikTokで
流れてきたのがダイエット
後の
スタイルを
強調する
女性の
動画でした。
外出减少体重增加,正想着减肥时,在TikTok上刷到了一个强调减肥后身材的女性视频。
160センチあまりの身長に体重が30キロ台。
全身を
撮影したものや、
細い手足を
強調した
内容だったといいます。
潤さん
「すぐにフォローして毎日欠かさずチェックをして、自分も負けないぐらい痩せたいと思って競争心を抱くようになりました。
润先生:「我立刻关注了,并每天不落下地查看,希望自己也能瘦下来,产生了不想输的竞争心。」
そこからダイエットにのめりこんでいきました」
テニス部だった潤さんですが、部活を終えて帰宅したあとも、夜にランニングを何時間もするようになりました。
从那时起,我就沉迷于节食。」润先生是网球部的成员,但即便在结束社团活动回家后,也开始在晚上跑步好几个小时。
それだけでは足りないと思い、TikTokやインスタグラム、YouTubeで家でできる運動を調べ、実践していきました。
我觉得这还不够,于是我在TikTok、Instagram和YouTube上查找可以在家进行的运动,并付诸实践。
みずからに課していた食事制限もどんどん加速していきます。
当初1
日1000キロカロリー
以内と
決めた
目標は、
体重が
なかなか減らなく
なると500キロカロリー
以内、
そして100キロカロリー
以内に。
最初设定的每天不超过1000千卡的目标,当体重很难下降时,改为不超过500千卡,最后改为不超过100千卡。
体重計には1日5回乗ってグラム単位の増加も許せなくなり、しまいには食べ物を受け付けなくなってしまいます。
体重秤一天称五次,连克的增加都无法忍受,最后甚至无法进食。
潤さん
「増えていたらだめで、もっと食べる量を減らさないといけないんだって思って。
润说:「如果体重增加,那就不行了,我想我必须减少食量。」
最後のほうには
野菜の
カロリーすら
怖くなっちゃって1
日水だけで
過ごすという
日もありました。
最后甚至连蔬菜的卡路里都感到害怕,有时一天只喝水度过。
30
キロ台の
体重の
女性の
体に
近づいているか
どうか
自分の
体重と
見比べてチェックしていました。
我在对比自己的体重,检查是否接近30公斤级的女性身体。
一日中頭の
中は、
食べ物の
カロリーだとか
もっと運動しなきゃという
考えばかりでした」
母親の玲子さんは最初、よくあるダイエットだと思っていたといいます。
“整天脑子里想的都是食物的卡路里和要多运动一些。”母亲玲子一开始以为这只是常见的减肥。
玲子さん
「塾にも行っていたので帰宅は遅かったのですが、帰ってくると『夕飯は塾に行く前に買って食べたからいらない』と言うんですね。
玲子说:“因为我也去补习班,所以回家晚了,但回来后他说‘晚饭在去补习班前就买了吃了,所以不需要’。”
お弁当も
時間がなかったからと
言って
少し残してくることもありましたが、
空で
返ってくることもありました」
「命の危険が迫っている」
しかし、ダイエットを始めて4か月がたったころ、潤さんの異変に強い不安を感じるようになっていきます。
有时候因为没有时间,便当会剩下一点,但也有空着回来的时候。「生命的危险迫在眉睫」然而,开始减肥4个月后,润先生的异常让人感到强烈的不安。
潤さんは、料理をする玲子さんのあとをついてまわり、何が使われているかカロリーを気にしたり、買い物ではカロリーを確認して食材をかごに入れたりするようになりました。
润先生跟在做饭的玲子女士后面,注意所用的食材和卡路里,并在购物时检查卡路里后才将食材放入购物篮。
運動をしていない
時はずっとスマホから
目を
離さないような
状態だったといいます。
在不运动的时候,据说一直保持目不转睛地盯着手机的状态。
玲子さん
「『ちゃんと食べて』と言ってけんかになることもありました。
ダイエットをやめて
くれるんじゃないかという
思いもありました。
まさか摂食障害に、
自分の
子が
なるわけがないと
思っていた
し、
そうではないと
思いたかった
部分もあったのかもしれません」
そのやさき、学校から「やせすぎて骨があたって痛いのか体育座りができなくなっている。
我从来没想过自己的孩子会得饮食失调,也许我也不愿意相信这一点。就在这时,学校通知说:“因为太瘦导致骨头突出,已经无法正常坐姿体育课了。”
同じような
状況で
摂食障害だった
生徒がいたから
病院に
行ったほうがいい」と
連絡がありました。
在类似情况下,有学生患有饮食失调,所以建议去医院。
そして、摂食障害の1つで拒食症とも呼ばれる「神経性やせ症」の診断をうけて入院。
并因被诊断为进食障碍之一的厌食症,也称为“神经性厌食症”而入院
158
センチの
潤さんの
体重は
一時31
キロまで
減少しました。
玲子さん
「命の危険が迫っているよっていうふうに先生に言われて、どうにか娘を助けなきゃという思いでした。
玲子说:“老师告诉我生命有危险,我心里想着无论如何都要救女儿。”
もっと早く
気付いてあげられたらよかったというのが
一番の
後悔です」
一方、「体重を減らしたい」という思いばかりにとらわれ、自分が「やせている」という認識がなかったという潤さんは、入院した当初、なぜ自分が入院しなければならないのか理解できず、怒りを感じていたといいます。
如果我能更早注意到就好了,这是我最大的遗憾。」另一方面,淳先生只是一味想着「想要减肥」,并没有意识到自己「已经很瘦了」,他表示,刚住院时,他无法理解为什么自己必须住院,感到愤怒。
しかし、数日が経過したある日。
入浴の
際に
鏡にうつる
自分の
体を
見たとき、
がく然とします。
潤さん
「『骨と皮しかないじゃん』って。
自分は
絶対にならないと
思っていた
病気なんだっていうふうに
その時に
急に
思いました」
そこから徐々に食事をとる努力を重ね、いまは健康な状態だという潤さん。
“我当时突然觉得,这是一种我绝对不会得的病。”从那时起,润先生逐渐努力进食,现在身体健康。
当時のことを
振り返って…。
潤さん
「SNSの動画がなかったら、私はたぶんこれほど過激なダイエットをしなかった。
如果没有社交网络上的视频,我可能不会进行如此激进的减肥。
目標とする
体重や
食事はSNSから
情報を
得て、その情報だけにとらわれてしまっていました」
「SNSは生活でなくてはならないものですが、中には誇張したものやうその数字や内容も混ざっているので、それを踏まえたうえでうまくつきあう必要があったと思います。
目标体重和饮食是从社交媒体上获取信息的,但我只关注这些信息。社交媒体是生活中不可或缺的东西,但其中也夹杂着夸张的内容和虚假的数字或内容,因此我认为有必要在理解这一点的基础上与之良好相处。
痩せたいと
思った
時に、もしかしたら
また過激なダイエットにまた
走るかもしれないという
思いが
私の
中にあります。
当我想要减肥的时候,我心里可能会再次走向激进的节食。
だから誰にも
この病気にはなってほしくないです」
広がる「#ダイエット記録」
ダイエットに関する投稿はSNSにあふれています。
所以我不希望任何人患上这种病」不断扩散的「#减肥记录」与减肥相关的帖子充斥着社交媒体。
みずからの「ダイエット記録」を公表したり、「ダイエット仲間」をつくるような動きも盛んになっています。
自己公开“减肥记录”或结交“减肥伙伴”的动向也变得活跃起来。
NHKがSNSで「#ダイエット記録」を検索したところ、投稿は動画配信アプリ「TikTok」で17万件以上、「インスタグラム」では319万件以上、さらに「#ダイエット仲間募集」では2万件、176万件以上の投稿があると表示されました。
NHK在社交媒体上搜索“#ダイエット記録”时,显示在视频分享应用“TikTok”上有超过17万条帖子,在“Instagram”上有超过319万条帖子,另外“#ダイエット仲間募集”有2万条,显示有超过176万条帖子。
こうした投稿やそのコメント欄では、韓国のK-POPアイドルのようなスタイルや、健康的ではないBMI値や体重を目標としている書き込みのほか、短期間のダイエットのため、過度な食事制限や運動を薦めたりするようなものも多くみられます。
在这些帖子及其评论区中,常常可以看到一些将韩国K-POP偶像的风格、健康不佳的BMI值或体重作为目标的言论,以及为短期减肥而推荐过度饮食限制或运动的内容。
また、これらの投稿を繰り返している「インフルエンサー」のなかには、画像や動画を加工したとみられる不自然なほど身体の細さを強調した投稿を掲載し、サプリメント販売に誘導しているアカウントも、複数確認できました。
此外,在这些反复发布帖子的“网红”中,也发现了多个账号上传了通过修图或视频处理夸张身体纤细程度的不自然帖子,并引导用户购买保健品。
小学生のダイエットグループも
SNSでの過度なダイエット競争は、小学生や中学生にも及んでいます。
小学生的减肥群体以及在社交媒体上的过度减肥竞争,也影响到了小学生和初中生。
匿名でやり取りができるSNS「LINEオープンチャット」では、小中学生、それに高校生がダイエットに関する情報や、みずからの体型について相談し合うグループが50件近く見つかりました。
在可以匿名交流的SNS“LINE开放聊天”中,发现了近50个小学生、中学生和高中生就减肥信息和自己体型进行咨询的群组。
なかには、「小学生女子限定」「中学生女子限定」などとうたうグループや、200人以上が交流しているグループも。
有的群组标榜“仅限小学生女生”“仅限中学生女生”,也有超过200人交流的群组。
みずからの体型と目標体重をシェアし励ましあうような内容が中心ですが、ほかのSNSと同様、健康的ではないダイエット方法や目標体重が投稿されていたほか、「食べられない」「吐くまで食べた」などと、拒食症や過食症の症状とみられる相談がなされているものもあります。
以分享自己的体型和目标体重并互相鼓励的内容为中心,但与其他SNS类似,也有不健康的减肥方法和目标体重的帖子,此外,还有“吃不下去”“吃到吐”等被认为是厌食症或暴食症症状的咨询。
また、「減量大会」などと称して、期限を区切ってダイエットを競い合うようなやり取りもみられました。
此外,还可以看到以“减肥大赛”等名义,设定期限进行减肥竞赛的互动。
SNSアルゴリズム・閉鎖的な環境の影響が…
摂食障害の子どもの患者を治療する獨協医科大学の作田亮一特任教授は、摂食障害につながるダイエットなどへの依存を加速する要因として、SNSのオススメのアルゴリズムと閉鎖的なコミュニティの影響を指摘しています。
SNS算法和封闭环境的影响……治疗饮食失调儿童患者的独协医科大学的作田亮一特任教授指出,作为导致饮食失调的节食等依赖加速因素,SNS推荐算法和封闭社区的影响是重要的原因。
作田特任教授
「SNSとの関係については、非常に危機感を持ちながら診療しています。
作田特任教授:“关于与社交媒体的关系,我在诊疗时非常有危机感。”
アルゴリズムは
同様の
内容を
繰り返して
目に
触れやすく
なるような
作り方になっているので、
狭い中での
情報に
依存しやすくなります」
「また、もともと摂食障害に陥るお子さんは頑張り屋さんが多い。
算法的设计使得相似的内容更容易被看到,因此容易依赖于狭隘的信息。另外,原本陷入饮食障碍的孩子往往是努力的孩子。
閉鎖的なコミュニティでは、
子どもたちだけの
世界でダイエットを
競うわけですから、
そこに
ちょうどはまって
しまうような
形を
作りやすいと
考えられます」
「思春期の後期の人たちが多かったのですが、最近は小学校3年生ぐらいから発症するようなケースも増えています」
そのうえで、命に関わる病気だとして警鐘を鳴らします。
在封闭的社区中,孩子们在他们自己的世界中竞争节食,因此很容易形成这样的模式。“虽然大多数是青春期后期的人,但最近也有从小学三年级左右开始发病的案例在增加。”他还警告说,这是关系到生命的疾病。
「摂食障害は子どもでもうつ症状が強くなり、その中でとても体重や体型にこだわってしまうという精神的な症状が強く出ます。
进食障碍在儿童中也会导致抑郁症状加重,其中非常注重体重和体型的精神症状表现得尤为明显。
極端にダイエットが
進んで
いくので、
低栄養状態が
慢性的に
進んで
命に
関わる場合があります」
SNSの影響に危機感を持つ10代
若い世代の摂食障害に影響を与えるSNS。
极端的节食不断进行,可能会导致慢性营养不良,危及生命。”对社交网络影响感到危机感的10多岁年轻一代的饮食失调受到社交网络的影响。
そうした
現状に
危機感を
持って
動き出した10
代がいます。
有一些十几岁的年轻人对这种现状感到危机,并开始行动
3月、神戸大学附属中等教育学校を卒業した松浦さん。
女子高校生の摂食障害についてインスタグラムが持つリスクを調べ、卒業論文にまとめて生徒360人を前に発表しました。
调查Instagram对女高中生饮食失调的风险,并将其总结在毕业论文中,在360名学生面前发表。
きっかけは、みずからのタイムラインがダイエットに関する投稿であふれたこと、そうした投稿にみずからも影響を受けていることに気が付いたことでした。
这件事的起因是因为自己的时间线上充满了关于减肥的帖子,并且意识到自己也受到了这些帖子的影响。
松浦さん
「学校ではダイエットの話にもなるし、運動もしていたのですが、気付くと毎日見ていたインスタグラムがダイエットの画像でたくさんになっちゃって。
松浦说:“在学校里也会聊到减肥的话题,也有进行运动,但不知不觉间每天看的Instagram上充满了减肥的图片。”
食事のレシピが
たくさん並んできたり、
運動のしかただったり
この女優さんは
こんな体型だとか、そういった
投稿ばかりになっていました」
「何が食べたいとか、これが好きだから選ぶとかではなくて、これが何キロカロリーだから選ぶとか、そういった自分の選択に、ダイエットに関する投稿が干渉してきていると感じたのが、危機感のきっかけです」
授業の探求学習として、高校2年生のころから、摂食障害とSNSの関係について調べ始めた松浦さん。
饮食食谱的排列、运动的方法、这位女演员的体型等,这些帖子充斥着我的视野。“不是因为想吃什么或者喜欢什么而选择,而是因为卡路里多少而选择,我感到这些关于减肥的帖子正在干扰我的选择,这让我感到危机感。”作为探究学习的一部分,松浦从高中二年级开始研究饮食失调和社交媒体的关系。
学校の同級生へのアンケート調査や、摂食障害の経験者へのインタビューも実施しました。
对学校同学的问卷调查以及对饮食失调经验者的采访也进行了实施。
その結果、ダイエットや細身のモデル、そしてトレーニングに関する投稿が、摂食障害を助長しかねないことがわかったといいます。
结果显示,关于节食、苗条的模特以及训练的帖子可能助长饮食失调。
さらに、インスタグラムに多くある「ダイエットアカウント」や、横のつながりを持って食事や運動、体重の記録を投稿しあうような「ダイエット仲間」の存在も浮かび上がりました。
此外,还出现了许多在 Instagram 上的“减肥账号”,以及通过横向联系互相分享饮食、运动和体重记录的“减肥伙伴”的存在。
松浦さん
「経験者の1人は、自分のダイエットがちゃんとできているか、ちゃんと運動しているかを監視し合うような、そんな環境を作ってダイエットを取り組んでいたんです。
松浦先生:“有一个有经验的人在减肥时,会创造一个互相监督是否正确饮食和运动的环境。”
きょうは
こんなものを
食べた、こんな
運動ができた、
体重は
何キログラムだった、
そのような
記録を
残す。
今天吃了这些东西,做了这样的运动,体重是多少公斤,留下这样的记录。
義務のように
感じていた、
苦痛に
感じていたというふうにも
語っていました」
身近で手軽、だからこそ
SNSは「アルゴリズム」によって、いいねをしたり、よく見たりする投稿と同じようなものばかりが出てきやすい仕組みがあります。
他也说过,感觉像是一种义务,感到痛苦。正因为社交媒体近在咫尺且方便,通过“算法”机制,容易出现与点赞或经常观看的帖子类似的内容。
松浦さんは、一度リスクのあるコンテンツを見始めてしまえば、そればかりが出てくるようになってしまうとして、身近で手軽だからこそ、影響を受けることがあることを知ったうえでSNSに接してほしいと訴えました。
松浦先生表示,一旦开始观看有风险的内容,就会不断出现类似内容,因此希望大家在了解其容易受到影响的情况下,谨慎使用社交媒体。
松浦さん
「自分の力でやめるのは難しいかもしれないけれど、こうしたリスクをもっと知ってもらったら、いまごはんが食べられなくて困ってるとか、SNSにダイエットの情報ばかりあふれてきて困っている人たちが危機感を持って、周りの大人に助けを求められるかもしれません。
松浦说:“虽然靠自己的力量可能很难做到,但如果让大家更多地了解这些风险,那么那些现在吃不上饭或者社交媒体上充斥着减肥信息而感到困扰的人们,可能会意识到危机感,并向周围的成年人寻求帮助。
一方で
困っている
子が
周りにいたら、
適切なケアを
受けるために、
友達が
協力できるか
もしれません」
では、もし自分のタイムラインがダイエットに関する投稿などであふれてしまっていたらどうすればよいのか。
如果你周围有困扰的孩子,为了让他们得到适当的照顾,朋友可能会提供帮助。那么,如果你的时间轴被关于节食的帖子淹没了,该怎么办呢?
松浦さんは、「意図的に見ないようにすることが大切」と話します。
松浦さん
「今一度どんなコンテンツを見て投稿しているのか、見直してほしいというふうに思っています。
松浦先生:“我希望你能重新审视一下你正在查看和发布的内容。”
体のコンプレックスを
刺激するものや、
不健康なダイエットや
食事、
運動に関するものが
含まれているかもしれません。
可能会包含刺激身体自卑感的内容,或与不健康的饮食、节食和运动有关的内容。
そんなときは
そのようなコンテンツを
見るのを
意図的にできるだけやめて、より
快適で
健康なSNSの
使い方を
検討してみたらいいと
思います」
一方、学校現場では、こうした実情はまだまだ把握されていないといいます。
在这种情况下,建议尽量有意地停止观看此类内容,并考虑更舒适和健康的社交媒体使用方式。”另一方面,据说在学校方面,这种实际情况仍未被充分了解。
指導を担当した泉美穂教諭は、松浦さんの調査を通じて知ったことを今後の授業などにも生かしていきたいと話します。
负责指导的泉美穂老师表示,希望将通过松浦的调查了解到的内容应用于今后的授课等方面。
泉教諭
「中高生は見た目を気にする時期。
生徒の
体型の
変化やコンディションの
崩れを
何が
引き起こしているか、
なかなかわからないところもあります。
人間関係などの
要因もありえるなかで、
一つの
引き金としてSNSが
あるかもしれないということを
知れたのは、
私自身にとっても
大きな学びになりました。
在人际关系等因素的影响下,了解到社交媒体可能是一个导火索,这对我自己也是一个重大的学习。
SNSの
使い方、リテラシーの
面で、
授業の
中で
取り扱ってもいいのかなとも
思っています」
海外ではより深刻に
SNSが摂食障害に与える影響について、海外ではより深刻な事態が明らかになっています。
我也在想是否可以在课堂上处理SNS的使用和素养问题。在海外,SNS对饮食失调的影响被认为更加严重,海外的情况更加严峻。
16歳未満の子どものSNS利用を禁止する法律が成立したオーストラリアでは、摂食障害の末に14歳の少年がみずから命を絶ちました。
在禁止16岁以下儿童使用社交媒体的澳大利亚,一名14岁少年因饮食失调而自杀。
アメリカでは10代のころに、アルゴリズムでダイエットや食事制限の情報が次々と表示され、SNSに依存して摂食障害やうつ病になったとして女性と家族がプラットフォーム事業者に対して訴訟を起こしています。
美国有一名女性及其家人在青少年时期因算法不断显示饮食和节食信息而依赖社交媒体,导致饮食失调和抑郁症,现对平台运营商提起诉讼。
プラットフォームの対応は
日本でも海外でも問題が指摘されているSNSの摂食障害への影響。
平台对SNS影响饮食失调的问题在日本和海外都被指出。
SNSを
運営するプラットフォーム
事業者はどう
対応しているのか。
NHKの取材に対して、各社は以下の回答を寄せました。
インスタグラムを運営するメタの日本法人は、10代の利用者について年齢に適したコンテンツのみを閲覧できるようにして、違反するようなコンテンツの削除に加え不適切なコンテンツはおすすめに表示されないようにしていると回答。
日本的Meta公司运营的Instagram表示,他们确保青少年用户只能查看适合其年龄的内容,除了删除违规内容外,还不推荐不当内容。
TikTokを運営するバイトダンスの日本法人は、未成年者の安全に関するポリシーに違反するコンテンツについては徹底排除するアプローチを採用していて、検出した場合は削除する対応を行っているとしています。
字节跳动运营的TikTok日本分公司表示,对于违反未成年人安全政策的内容,将采取彻底排除的措施,一旦检测到将进行删除处理。
また、コミュニティガイドラインには「摂食障害とボディイメージ」という項目が設けられていて「有害な可能性がある体重管理を表示、または助長する、あるいは減量または筋肉増量製品を販売している場合は、コンテンツに年齢制限が適用され(18歳以上)、おすすめの対象外となる」と記載されています。
此外,社区指南中设有“饮食失调和身体形象”一项,并注明“如果展示或助长可能有害的体重管理,或销售减肥或增肌产品,则内容将被施加年龄限制(18岁以上),并不在推荐范围内”。
小学生や中学生がダイエット情報をやり取りするオープンチャットを運営する「LINEヤフー」は、4月10日、「過度なダイエットなど摂食障害を助長する行為の取り締まり」を強化していると公表しました。
运营一个小学生和中学生交换减肥信息的开放聊天的“LINE雅虎”于4月10日宣布,正在加强对“过度减肥等助长饮食失调行为的取缔”。
また、4月11日からは、すべてのオープンチャットの利用者に対しても直接、「そのダイエット、正しいですか?」などとする注意喚起を表示しました。
此外,从4月11日起,也向所有开放聊天的用户直接显示“那个减肥方法正确吗?”等提醒。
注意喚起では「過度なダイエット」のリスクとともに、「過食、拒食、摂食障害を助長する投稿」の例をあげていて、該当した場合は投稿やチャットの削除、利用停止の措置などをとる可能性があるとしています。
警示中提到“过度节食”的风险,同时列举了“促进暴饮暴食、厌食、饮食失调的帖子”的例子,如果符合这些情况,可能会采取删除帖子或聊天记录、暂停使用的措施。
LINEヤフーによりますと、過度なダイエットや摂食障害のリスクを高める投稿は、これまでもモニタリングのうえ、禁止規定に沿って同様の措置をとってきたとしていますが、NHKの取材や現状を受け、改めて対応を強化をしたということです。
根据LINE雅虎的说法,过度节食或增加饮食失调风险的帖子一直受到监控,并根据禁止规定采取了类似措施,但根据NHK的采访和当前状况,决定再次加强应对措施。
判断には難しさも
青少年のネットへの接し方や法規制に詳しい上沼紫野弁護士は、プラットフォーム側が投稿の内容を精査・判別して制限をかけることは重要だが限界があるとして、スマートフォンの使用を管理するペアレンタルコントロールを活用して親子の会話を増やすことなどをすすめています。
平台方对帖子的内容进行精查和限制是重要的,但也存在局限性。对此,熟悉青少年网络使用及法律法规的上沼紫野律师建议,利用家长控制功能来管理智能手机的使用,并增加亲子之间的交流。
上沼弁護士
「動画などのコンテンツが、やせているということを推奨するような内容かどうかを判断するのは難しさがあると思います。
上沼律师「判断视频等内容是否在提倡瘦身,我认为这是有困难的。
同じものを
見ても
受け止め
方が
違うのでプラットフォーム
側で
判断してネットの
中ですべて
対応するというのは
現実的ではありません」
「プラットフォームの取り組みに加えて、ペアレンタルコントロールを有効に活用して家庭での気付きのきっかけをつくることも大事だと思います。
即使看到相同的东西,由于接受方式不同,让平台来判断并在网络中全部应对是不现实的。除了平台的努力之外,充分利用家长控制,创造在家庭中引起注意的契机也很重要。
例えば動画のアプリを
長時間使っていることに
気付いて、
子どもに
どんなものを
見ているのか
聞いてみたり、チャットのアプリを
使っていたらどんなことが
話題になっているのか
聞いてみたり。
例如,注意到孩子长时间使用视频应用程序时,可以问问他们在看什么;如果他们在使用聊天应用程序,可以问问他们在讨论什么话题。
スマホを
渡した
直後からそうした
コミュニケーションを
取ることも
重要になってくると
思います」
気付きのポイントは?どう声をかけたらいい?
家族や周りの人たちは何に気をつければいいのか。
我认为在刚把智能手机交给孩子后立即进行这样的沟通也变得很重要。需要注意的要点是什么?该如何开口?家人和周围的人应该注意些什么?
摂食障害の子どもの患者を治療する作田特任教授は、塾や習い事などもあって子どもと一緒に食事をする機会が減り、食事量や体型の変化に家庭で気付くのが難しくなっていると指摘したうえで、親に気をつけてほしいポイントについて次のように話しています。
作田特任教授治疗饮食失调的儿童患者时指出,由于补习班和兴趣班等原因,与孩子一起吃饭的机会减少,家庭中很难注意到饮食量和体型的变化,并就父母需要注意的要点进行了如下说明。
1 食事を一緒にとる機会を週1度でも設ける
2 家族で食べる時に皿からそれぞれが必要な分を取る形ではなく、1人分をきちんと分けて出し、食べているか観察する
3 給食を残すなどの変化を捉えられるよう、学校とのコミュニケーションを取る
そして、子どもが極端なダイエットをしていると気付いた時には…。
每周至少安排一次一起吃饭的机会。2 在家庭用餐时,不是从盘子里各取所需,而是将每个人的份量分好,观察是否吃完。3 与学校进行沟通,以便捕捉到孩子是否有剩下午餐等变化。当发现孩子进行极端节食时...
作田特任教授
「大切なのは、子どもの行動をいきなり『否定』しないことです。
作田特任教授:“重要的是不要突然‘否定’孩子的行为。”
『
そんな食べ
方したらダメじゃない』『
ひどいダイエットは
不健康』
などと、
正論を
伝えても、
子どもは
聞く耳を
持たないばかりか、
頑張ってダイエットに
成功している
自分を
否定されたと
思い込んで
反発し、こだわりも
強くなることがあります」
「最初の声掛けとしては、『ダイエット始めたの?』と様子を聞いてみて、肯定したら極端なダイエットは身体に負担が大きいことを話し合ってほしいです。
“如果这样吃东西是不行的”“过度节食对健康不好”等,即使讲出正确的道理,孩子们不仅听不进去,反而会觉得自己努力成功减肥的成果被否定,从而产生反抗心理,执着也会更强。作为最初的交流,可以先问‘你开始减肥了吗?’了解情况后,如果得到了肯定的回答,希望能谈谈极端节食对身体的负担。
仮に子どもが
否定したときは『
私もダイエットしたことが
あるけど
難しいよね。
假如孩子否定的时候,我也曾经尝试过减肥,但真的很难。
健康なダイエットの
方法って
難しいから、かかりつけの
先生に
聞いてみようか』『
体調は
大丈夫?』
など聞いてみて、
身体的な
状態を
診察する
目的で、
医療機関を
受診する
方向にもって
いくのが
安全です」
「家庭内だけでの解決は難しいことがありますので、受診を拒否する場合は、学校の担任や養護教諭に相談してみてください」
(機動展開プロジェクト・金澤志江、籏智広太)
。
健康饮食的方法很难,不如问问你的主治医生吧。“你身体好吗?”等问题可以问问看,以诊断身体状况为目的,去医疗机构就诊是安全的选择。“仅在家庭内解决可能很困难,如果拒绝就诊,可以咨询学校的班主任或保健教师。”(机动展开项目·金泽志江,旗智广太)