アメリカの
トランプ大統領は
貿易赤字が
大きい国や
地域を
対象にした「
相互関税」について
報復措置をとらない
国や
地域に対しては90
日間、
停止すると
発表しました。
美國的特朗普總統宣布,對於不採取報復措施的國家或地區,將針對貿易逆差較大的國家或地區的「互惠關稅」暫停90天。
10
日の
株価の
大幅な
上昇など、
国内ではさまざまな
動き・
反応がみられました。
10日的股價大幅上漲等,在國內出現了各種動向和反應。
※日本国内の動きをまとめてお伝えします。
証券会社に問い合わせ相次ぐ
東京 中央区の証券会社にあるコールセンターには投資家からの問い合わせが相次いでいて、およそ20人の社員が対応にあたっています。
證券公司接獲大量查詢 在東京中央區的證券公司呼叫中心,不斷接到投資者的查詢,約有20名員工正在處理這些查詢。
投資家からは、株価が急上昇した要因や今後の株価の見通しなどについて問い合わせが寄せられているということです。
投資者詢問了股票價格急劇上升的原因以及未來股票價格的預測。
岩井コスモ証券の東京コールセンター長、本間大樹さんは「大幅に上昇してひと安心したというお客様の声も多かった。
岩井證券的東京呼叫中心主管本間大樹先生表示:「有許多客戶表示,由於大幅上升而感到安心。」
ただ、いまの
段階ではあくまで
猶予期間が
伸びただけで
不透明感が
払しょくされたとは
考えておらず、
お客様が
混乱に
巻き込まれないようサポートしていきたい」と
話していました。
不過,目前階段只是延長了緩衝期,並不認為不確定性已經消除,我們希望支持客戶以避免他們陷入混亂。」他說道。
それぞれの受け止めは?
株価の大幅な上昇を受けて、証券会社が集まる東京・兜町では、個人投資家からさまざまな受け止めが聞かれました。
每個人的反應是什麼?由於股價大幅上升,聚集在東京兜町的證券公司中,可以聽到來自個人投資者的各種反應。
40代の女性は「これだけ上げ下げして混乱しているのをみると株価は世界で大事な指標だと思うと同時に、不安定な世の中だなと思っている。
40多歲的女性表示:「看到股價如此波動讓人感到困惑,我認為股價是全球重要的指標,同時也覺得這個世界很不穩定。」
きょうは
上がったので
少し安心感はあるが、
去年の
年末と
比較すると
下がっているので、
不安要素はあります」と
話していました。
今天有所上升,讓人稍微安心,但與去年的年末相比,還是下降了,所以還是有不安的因素。
20代の男性は「このまま下がり続けるかなと思っていたので、きょうは上がってよかった。
20多歲的男性表示:「我以為會一直下降,所以今天上升了真好。」
少し一安心した。
今後も
動きは
不安定かと
思うが、
買い時を
見定めて
動きたい」と
話していました。
未來的走勢可能仍然不穩定,但我想要找準購買時機再行動。」
60代の男性は「ずっと乱高下でまだまだ下がり局面でそんなに喜ばしい話ではないと思う。
60多歲的男性表示:「一直在劇烈波動,現在仍處於下跌階段,並不是那麼值得高興的事情。」
トランプ大統領のことばで
みんな一喜一憂しているのだと
思う」と
話していました。
「大家因為川普總統的話語而喜怒哀樂」,他這樣說道。
《日本企業の反応》
旭化成 営業利益は180億円減少へ 輸入コスト上昇で
旭化成の工藤幸四郎社長は10日、会見を開き、中期経営計画を発表しました。
《日本企業的反應》旭化成 營業利潤減少180億日圓 因進口成本上升 旭化成的工藤幸四郎社長於10日召開記者會,發表了中期經營計劃
この会社では売り上げ全体のおよそ2割をアメリカの事業が占めていて、会見の中で工藤社長はトランプ政権の関税政策の影響で年間の営業利益があわせて180億円程度減少する見通しだと明らかにしました。
在這家公司,美國業務約占總銷售額的兩成,在記者會上,工藤社長表示,由於特朗普政府的關稅政策,預計年度營業利潤將減少約180億日元。
アメリカで医療機器や住宅などを手がける現地法人で部材の輸入コストの上昇を見込んでいるためです。
由於預計在美國從事醫療設備和住宅等業務的當地法人將面臨部件進口成本的上升。
工藤社長は、関税に伴うコスト上昇分は価格に転嫁する意向を示したうえで「同じような商品を生産する企業がアライアンスを組み、関税による障壁を乗り越えられないか、検討すべきことはある」と述べ、他社との連携により関税の影響を抑えたいという考えを示しました。
工藤總裁表示,由於關稅導致的成本上升將反映在價格上,他還表示:「生產類似商品的企業應該組成聯盟,探討是否能克服關稅造成的障礙,有需要考慮的事項。」他表達了希望通過與其他公司合作來減少關稅影響的想法。
一方、トランプ大統領が相互関税で報復措置をとらない国などを対象に、90日間、措置を停止すると発表したことについて「猶予期間のようなものとして一息つけるかなと安心した。
另一方面,特朗普總統宣布對於不採取報復性關稅措施的國家,將暫停措施90天,對此表示「如同緩衝期一樣,可以稍微鬆一口氣,感到安心。」
日本政府には
厳しい交渉に
なると
思うが、
日本の
立ち位置を
アメリカ政府に
理解してもらえるよう
お願いしたい」とした
上で「
問題は
景気後退だ。
我認為這將是與日本政府的艱難談判,但我希望美國政府能理解日本的立場。此外,問題在於經濟衰退。
各国の
景気が
かなりクール
ダウンして
いくことも
あると
思うので
読み切れない」と
述べました。
米輸出の豆菓子メーカー「何が起こってもおかしくない」
福山市に本社がある明治2年創業という老舗の豆菓子のメーカー「徳永製菓」は、10か国に商品を輸出していて、ことしは、アメリカへの輸出を増やそうと対応を強化してきました。
美國出口的豆菓子製造商:「發生什麼事都不奇怪」總部位於福山市的老字號豆菓子製造商「德永製菓」,創業於明治2年,產品出口到10個國家,今年加強了對美國出口的應對措施。
1月に、アメリカ・ラスベガスで開かれた展示会に出展したほか、6月にはニューヨークで開かれる展示会にも出展する計画です。
1月在美國拉斯維加斯舉辦的展覽會上參展,此外,6月也計劃參加在紐約舉辦的展覽會。
この会社では、展示会で知り合ったアメリカの会社と、輸出に向けた商談を続けていて、これまでのところ相互関税が発動された場合に価格面がどうなるかという問い合わせなどは受けていないということですが、今後の影響を懸念しています。
在這家公司,與在展覽會上認識的美國公司持續進行出口洽談,到目前為止尚未收到關於若相互關稅生效時價格會如何變動的詢問,但對未來的影響表示擔憂。
「徳永製菓」の上迫豊社長は「相互関税については、出はなをくじかれたという気持ちがする。
「德永製菓」的上迫豐社長表示:「關於互相關稅,我感到一開始就被潑了冷水。」
状況は
変化して
いくと
思うが
その都度、
考えながら
対応していくしかないと
思っている」と
話していました。
また、トランプ大統領が「相互関税」の措置を90日間、停止すると発表したことについて、上迫社長は「ここ何日かで、状況がめまぐるしく変わっているので驚いている。
此外,對於特朗普總統宣布將「互惠關稅」措施暫停90天一事,上迫社長表示:「這幾天情況變化很快,讓人感到驚訝。」
何が
起こってもおかしくないと
思っている」と
困惑していました。
中国経由で米に木材輸出の森林組合 ルート見直し検討
鹿児島県志布志市の「曽於地区森林組合」は、スギやヒノキの原木を中国に輸出していて、去年の売り上げおよそ6億円のうち、中国向けが4割あまりを占めています。
經由中國出口木材到美國的森林組合 考慮重新審視路線 鹿兒島縣志布志市的「曾於地區森林組合」正在向中國出口杉木和檜木的原木,去年大約6億日元的銷售額中,面向中國的佔了超過4成。
中国に
輸出された
原木は
現地の
企業が
住宅用の
柵に
加工し、
アメリカに
輸出しているということです。
出口到中國的原木由當地企業加工成住宅用的柵欄,然後出口到美國。
トランプ政権が中国からの輸入品への追加関税をあわせて104%に引き上げたことを受けて、森林組合の林産課の米森竜一課長は9日、取引先の商社と緊急の打ち合わせを行いました。
由於特朗普政府將從中國進口商品的額外關稅提高到104%,森林組合林產課的米森龍一課長於9日與貿易公司的客戶進行了緊急會議。
この中で、米森課長が、今後も中国への販売量や単価を維持できそうか尋ねたのに対し、商社の担当者は「不透明というのが正直なところで、なかなか見通せない」と答えていました。
在這之中,對於米森課長詢問未來是否能維持對中國的銷售量和單價,商社的負責人回答道:「坦白說情況不明朗,很難預測。」
米森課長は米中の貿易摩擦の激化で、中国を経由したアメリカへの原木の輸出が落ち込むのではないかと懸念していて、影響を避けるため、輸出ルートを見直せないか、商社との協議を続けることにしています。
米森課長因中美貿易摩擦加劇,擔心經由中國出口至美國的原木會下滑,為避免影響,決定持續與商社協商,檢討出口路線。
米森課長は「日本国内では木材の消費量がそれほど多くないので、輸出は避けて通れない道だ。
米森課長表示:「由於在日本國內木材的消費量並不是很大,因此出口是無法避免的道路。
直接アメリカとの
取り引きができないか、
未知の
世界だが、
今後の
課題に
なると
思う」と
話していました。
他說:「直接與美國進行交易是否可行,這是個未知的世界,但我認為這將成為未來的課題。」
《政府の対応》
赤澤経済再生相 来週にも渡米 ベッセント財務長官と会談で調整
政府関係者によりますとアメリカとの交渉を担当する赤澤経済再生担当大臣は、来週にもアメリカ ワシントンを訪れ、交渉相手となるベッセント財務長官と会談する方向で調整に入りました。
《政府的應對》赤澤經濟再生相 下週訪美 與貝森特財務長官會談進行調整根據政府相關人士透露,負責與美國談判的赤澤經濟再生擔當大臣將於下週訪問美國華盛頓,並正在調整與談判對象貝森特財務長官會談的方向。
先に行われた石破総理大臣とトランプ大統領の電話会談を受け、できるだけ早く具体的な協議を進めるための環境を整えるねらいがあるものとみられます。
這被認為是為了盡快推進具體協商而整備環境,基於之前石破首相與特朗普總統的電話會談。
政府は11日、すべての閣僚による総合対策本部の2回目の会合を開いて今後の対応方針などを確認し、赤澤大臣のアメリカ訪問につなげたい考えです。
政府於11日召開所有閣員參加的綜合對策本部第二次會議,確認未來的應對方針等,並希望能促成赤澤大臣訪問美國的計劃。
岩屋外相「前向きに受け止めている」
岩屋外務大臣は衆議院安全保障委員会で「わが国はこれまでさまざまなレベルで懸念を説明するとともに措置の見直しを強く申し入れてきた。
岩屋外相:「我們正面看待此事」<blockquote class=body-blockquote>岩屋外務大臣在眾議院安全保障委員會上表示:「我國迄今在各種層面上表達了關切,並強烈要求重新審視措施。」
アメリカ政府の発表は前向きに受け止めている」と述べました。その上で「一時停止の対象になっていない一律10%分の相互関税や、鉄鋼・アルミニウム製品、自動車、自動車部品に対する関税について引き続き措置の見直しを強く求めていく」と述べました。
此外,他表示「將繼續強烈要求對未被暫停的統一10%相互關稅,以及鋼鐵、鋁製品、汽車、汽車零部件的關稅進行措施檢討。」
林官房長官「粘り強く見直し求める」
林官房長官は10日午前、総理大臣官邸で記者団に対し「これまでも措置の見直しについてさまざまなルートで申し入れてきたので非常に前向きに受け止めている。
林官房長官「將堅持不懈地要求檢討」<blockquote class=body-blockquote>林官房長官於10日上午在總理大臣官邸對記者團表示:「至今為止,我們已經通過各種管道提出了要求檢討措施的申請,因此非常積極地看待這件事。
鉄鋼製品やアルミニウム、自動車などへの関税や残りの『相互関税』についても引き続き粘り強く見直しを求めていきたい」と述べました。
並且表示「我們將繼續堅持要求重新審視鋼鐵產品、鋁、汽車等關稅以及剩餘的『互惠關稅』」
加藤財務相「前向きに受け止めも しっかり注視」
加藤財務大臣は10日の参議院の財政金融委員会で「我が国としてはこれまでさまざまなレベルで懸念を説明するとともに措置の見直しを申し入れしてきた。
</blockquote>加藤財務大臣表示「正面看待但會仔細觀察」<blockquote class=body-blockquote>加藤財務大臣在10日的參議院財政金融委員會上表示:「我國至今在各個層級表達了擔憂,並要求重新檢討措施。
こうした中でアメリカ政府の発表について前向きに受け止めているところだ。ただ、アメリカの一挙手一投足で金融市場、資本市場にもいろんな影響が出てきていて、それは引き続きしっかり注視をしたい」と述べました。不過,美國的一舉一動對金融市場、資本市場也產生了各種影響,我們將繼續密切關注這些影響。
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