Actualités japonaises: 【随時更新】ロシア「戦勝記念日」式典でウクライナ侵攻正当化

ロシアでは9日にち、第だい2次じ世界せかい大戦たいせんの「戦勝せんしょう記念きねん日び」を迎むかえ、首都しゅとモスクワでは中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきなど20か国かこく以上いじょうの首脳しゅのうが出席しゅっせきして記念きねんの式典しきてんが行おこなわれました。

式典しきてんで演説えんぜつしたプーチン大統領だいとうりょうは「国民こくみん全体ぜんたいが『特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせん』の参加さんか者しゃを支持しじしている」と述のべ、ウクライナへの侵攻しんこうを正当せいとう化かしました。

ロシアでは5月つき9日にちは第だい2次じ世界せかい大戦たいせんでナチス・ドイツに勝利しょうりしたことを祝いわう記念きねん日びです。

80年ねんの節目ふしめとなることし、首都しゅとモスクワの赤あかの広場ひろばでは、中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきをはじめ、南米なんべい・ブラジルのルーラ大統領だいとうりょう、ベネズエラのマドゥーロ大統領だいとうりょう、それに旧きゅうソビエトの国々くにぐになどあわせて20か国かこく以上いじょうの首脳しゅのうが出席しゅっせきして記念きねんの式典しきてんが行おこなわれました。

式典しきてんではプーチン大統領だいとうりょうが演説えんぜつし「真実しんじつと正義せいぎはわれわれの側がわにある。

国くに、社会しゃかい、国民こくみん全体ぜんたいが『特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせん』の参加さんか者しゃを支持しじしている。彼かれらの勇気ゆうきと決意けつい、それに常つねに私わたしたちに勝利しょうりをもたらしてきた彼かれらの強つよさを誇ほこりに思おもう」と述のべ、ウクライナ侵攻しんこうに参加さんかする兵士へいしたちをたたえるとともに侵攻しんこうを正当せいとう化かしました。

このあと軍事ぐんじパレードが行おこなわれ、ウクライナ侵攻しんこうに参加さんかするロシア軍ぐんの兵士へいしのほか、旧きゅうソビエトの国々くにぐにや中国ちゅうごくなど13か国かこくの兵士へいしがパレードしました。

国営こくえいのタス通信たすつうしんによりますとあわせて1万まん1000人にん以上いじょうが参加さんかしたということで、欧米おうべいなどに制裁せいさいを科かされる中なかでも世界せかいから孤立こりつしていないとアピールしました。

パレードでは、ウクライナで使用しようしている複数ふくすうの種類しゅるいの無人むじん機きなどの兵器へいきも披露ひろうされる予定よていです。

プーチン大統領だいとうりょう発言はつげん

「ロシア全体ぜんたいが『特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせん』の参加さんか者しゃを支持しじ」

プーチン大統領だいとうりょうは演説えんぜつで「ロシア全体ぜんたいが『特別とくべつ軍事ぐんじ作戦さくせん』の参加さんか者しゃを支持しじしている。

彼かれらの勇敢ゆうかんさを誇ほこりに思おもう」と述のべ、国くにを挙あげてウクライナ侵攻しんこうを続つづける姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

「真実しんじつと正義せいぎはわれわれの側がわにある」

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは演説えんぜつで「ロシアはナチズムやロシア嫌ぎらい、反はんユダヤ主義しゅぎの支持しじ者しゃにとって不滅ふめつの障壁しょうへきであり続つづける」と述のべるとともに「真実しんじつと正義せいぎはわれわれの側がわにある」と述のべ、ウクライナへの侵攻しんこうを続つづけるロシアの正当せいとう性せいを訴うったえました。

現地げんちから中継ちゅうけいモスクワ支局しきょく渡辺わたなべ信しん記者きしゃ

Q。

どのような状況じょうきょうでしょうか？

A。

赤あかの広場ひろば周辺しゅうへんでは、厳きびしい警備けいびが行おこなわれていてます。

兵士へいしなどが5メートルほどの間隔かんかくで立たっているほか、この中継ちゅうけいを行おこなう場所ばしょに来くるまで3回かいの安全あんぜん検査けんさがあり、各国かっこくから取材しゅざいに来きた報道陣ほうどうじんの行列ぎょうれつができていました。

私わたしの後うしろには、このあとパレードに参加さんかする第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで使つかわれた戦車せんしゃT34が待機たいきしているのが見みえます。

プーチン大統領だいとうりょうは3日間にちかんの停戦ていせんを表明ひょうめいしましたが、中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきなど、多おおくの外国がいこくの首脳しゅのうを招まねいた中なかで何なにとしても無事ぶじに戦勝せんしょう記念きねん日びの式典しきてんを終おえたいという力ちからの入いれようが感かんじられます。

Q。

パレードの注目ちゅうもく点てんは？

A。

まずは、このあと行おこなわれる、プーチン大統領だいとうりょうの演説えんぜつの内容ないようです。

演説えんぜつの中なかで、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて正当せいとう化かすることは想定そうていできますが、アメリカのトランプ大統領だいとうりょうが呼よびかけているウクライナとの停戦ていせんをめぐって何なんらかの言及げんきゅうをするかどうかに注目ちゅうもくしています。

ロシアの外交がいこう筋すじの間までは、プーチン大統領だいとうりょうは、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナの4つの州しゅうを完全かんぜんに掌握しょうあくしないかぎり、停戦ていせん交渉こうしょうには応おうじないという見方みかたもあります。

このため、今後こんごの軍事ぐんじ侵攻しんこうの方針ほうしんや停戦ていせんに向むけた、アメリカとの対話たいわの可能かのう性せいについて述のべるかどうかも注目ちゅうもく点てんです。

さらなる注目ちゅうもく点てんは、軍事ぐんじパレードに参加さんかするロシア以外いがいの国々くにぐにの軍ぐんの兵士へいしについてです。

Q。

他国たこくの軍ぐんはどれぐらいの規模きぼで参加さんか？

A。

ことしは戦勝せんしょう80周年しゅうねんにあたるため、旧きゅうソビエトのカザフスタン、ウズベキスタンなどのほか、中国ちゅうごく、ベトナム、ミャンマーなど、あわせて13か国かこくの軍ぐんが参加さんかする予定よていです。

プーチン大統領だいとうりょうとしては、こうした国々くにぐにの軍ぐんを招まねくことでウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづける中なか、欧米おうべいから制裁せいさいを科かされていても、ロシアは孤立こりつしていないと示しめすとともに欧米おうべいへの対立たいりつ軸じくとしてロシアや中国ちゅうごくを中心ちゅうしんとした国々くにぐにの存在そんざい感かんを誇示こじしたいねらいもあるのではないかとみられます。