Báo tiếng Nhật: 韓国大統領選選挙戦最終日保守一本化せず最大野党候補リード

韓国かんこくの大統領だいとうりょう選挙せんきょは3日にち、投票とうひょうが行おこなわれます。最大さいだい野党やとうの候補こうほが世論せろん調査ちょうさの支持しじ率りつでリードする中なか、対たいする与党よとう側がわからは、少数しょうすう政党せいとうの候補こうほとの間まで保守ほしゅ系けい候補こうほの一いち本ほん化かを求もとめる声こえが強つよまりましたが実現じつげんせず、選挙せんきょ戦せん最終さいしゅう日びの2日にち、各かく候補こうほが最後さいごの訴うったえを行おこないます。

韓国かんこくの大統領だいとうりょう選挙せんきょは、次つぎの大統領だいとうりょうに誰だれがふさわしいかを尋たずねた各種かくしゅの世論せろん調査ちょうさで支持しじ率りつトップを保たもってきた、最大さいだい野党やとう「共ともに民主党みんしゅとう」のイ・ジェミョン（李り在ざい明あきら）候補こうほと、それを追おう与党よとう「国民こくみんの力ちから」のキム・ムンス（金文きんぶん洙）候補こうほの2人にんを軸じくに選挙せんきょ戦せんが展開てんかいされました。

世論せろん調査ちょうさ機関きかん「韓国かんこくギャラップ」が5月つき23日にちに発表はっぴょうした調査ちょうさでは、イ・ジェミョン候補こうほとキム候補こうほの差さが9ポイントまで縮ちぢまり、キム候補こうほ側がわからは、少数しょうすう政党せいとう「改革かいかく新党しんとう」のイ・ジュンソク（李り俊しゅん錫すず）候補こうほとの間まで保守ほしゅ系けい候補こうほの一いち本ほん化かを求もとめる声こえが強つよまりました。

ただ、投票とうひょう日び前日ぜんじつを迎むかえて一いち本ほん化かは実現じつげんせず、22日間にちかんにわたる選挙せんきょ運動うんどう期間きかんの最終さいしゅう日びの2日にち、各かく候補こうほは最後さいごの訴うったえを行おこなうことにしています。

そして3日にち、大統領だいとうりょう選挙せんきょの投票とうひょうが行おこなわれ、即日そくじつ開票かいひょうされます。

イ・ジェミョン（李り在ざい明あきら）候補こうほとは

革新かくしん系けい最大さいだい野党やとう「共ともに民主党みんしゅとう」の前ぜん代表だいひょう、イ・ジェミョン候補こうほは60歳さい。

大統領だいとうりょう選挙せんきょには2度目どめの挑戦ちょうせんです。

その生い立おいたちは貧困ひんこんとの戦たたかいでした。

生活せいかつが苦くるしい家庭かていで育そだち、中学ちゅうがく、高校こうこうには通かよえずに少年しょうねん工こうとして工場こうじょうで働はたらきながら家計かけいを支ささえました。

高校こうこう卒業そつぎょうと同どう程度ていどの資格しかくを得えられる試験しけんを経へて大学だいがくに入学にゅうがくし、苦学くがくの末すえに司法しほう試験しけんに合格ごうかくすると、人権じんけん派は弁護士べんごしとしての道みちを歩あゆみ、その後そのごは、ソウル近郊きんこうの自治体じちたいで市長しちょうと知事ちじを歴任れきにんしました。

自治体じちたいトップとしての行政ぎょうせい手腕しゅわんや歯はに衣ころも着きせぬ発言はつげんで知名ちめい度どを上あげ、前回ぜんかい2022年ねんの大統領だいとうりょう選挙せんきょで当時とうじ与党よとうだった「共ともに民主党みんしゅとう」から立候補りっこうほし、このときはユン・ソンニョル（尹いん錫すず悦えつ）前ぜん大統領だいとうりょうに僅差きんさで敗やぶれました。

選挙せんきょ後ごに党とうの代表だいひょうに就任しゅうにんして以降いこう、自身じしんに批判ひはん的てきな声こえを抑おさえる形かたちで党内とうない基盤きばんを徹底てってい的てきに固かため、今回こんかいの大統領だいとうりょう選挙せんきょの公認こうにん候補こうほを選えらぶ党内とうない選挙せんきょでは9割わり近ちかくの得票とくひょう率りつで圧勝あっしょうしました。

また、各種かくしゅ世論せろん調査ちょうさによる次つぎの大統領だいとうりょうとしての支持しじ率りつではトップを維持いじしてきました。

一方いっぽうで公職こうしょく選挙せんきょ法ほう違反いはんなどの罪つみで在宅ざいたく起訴きそされて複数ふくすうの刑事けいじ裁判さいばんを抱かかえていて「司法しほうリスク」とも指摘してきされています。

外交がいこう姿勢しせいをみると5月つきに「私わたしは日本にっぽんの国民こくみんに対にたいしてとても好感こうかんを持もっている」と述のべるなど、選挙せんきょ戦せんでは日にち韓かん、日にち米べい韓かん3か国かこくの協力きょうりょく関係かんけいを重視じゅうしする立場たちばを強調きょうちょうしました。

過去かこには「日本にっぽんは敵性てきせい国家こっか」と言及げんきゅうし、東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの処理しょり水すいの放出ほうしゅつについて「核かく汚染おせん水すいの投棄とうき」などと述のべたこともありましたが、選挙せんきょ戦せんでは日本にっぽんへの厳きびしい発言はつげんを控ひかえ、日にち韓かん関係かんけいの重要じゅうよう性せいを重かさねて示しめしています。

キム・ムンス（金文きんぶん洙）候補こうほとは

保守ほしゅ系けい与党よとう「国民こくみんの力ちから」のキム・ムンス候補こうほは73歳さい。

去年きょねん12月つきの「非常ひじょう戒厳かいげん」のあとユン・ソンニョル前ぜん大統領だいとうりょうの弾劾だんがいに反対はんたいし、党内とうないでは「強硬きょうこう派は」として知しられています。

キム候補こうほは名門めいもんのソウル大学だいがくに入学にゅうがくするものの、当時とうじの軍事ぐんじ政権せいけん下かで学生がくせい運動うんどうに参加さんかしたことで2度どにわたり除籍じょせきされた経験けいけんを持もっています。

労働ろうどう組合くみあいの委員いいん長ちょうとして活動かつどうしていましたが、保守ほしゅ系けいの政治せいじ家かに転向てんこうした異例いれいの経歴けいれきです。

国会こっかい議員ぎいんやソウル近郊きんこうの自治体じちたいの知事ちじを歴任れきにんし、ユン・ソンニョル政権せいけんで去年きょねん、雇用こよう労働ろうどう相しょうに任命にんめいされました。

今回こんかいの大統領だいとうりょう選挙せんきょでは「国民こくみんの力ちから」の公認こうにん候補こうほとなったものの、党とうの執行しっこう部ぶが候補こうほを選えらび直なおすとして公認こうにんが一時いちじ取り消とりけされ、直後ちょくごに再ふたたび公認こうにん候補こうほに復活ふっかつする異例いれいの経緯けいいをたどり、党内とうないの混乱こんらんが露呈ろていしました。

選挙せんきょ戦せんでは「暮くらしの大統領だいとうりょう、経済けいざいの大統領だいとうりょうになる」と述のべ、経済けいざい活性かっせい化かに力ちからを入いれると訴うったえてきたほか、最大さいだい野党やとう「共ともに民主党みんしゅとう」のイ・ジェミョン候補こうほを強つよく批判ひはんし「イ候補こうほの独裁どくさいを阻止そしする」と主張しゅちょうしていました。

また、外交がいこう分野ぶんやについてキム・ムンス候補こうほの陣営じんえいはアメリカのトランプ政権せいけんへの対応たいおうを念頭ねんとうに日にち韓かんの協力きょうりょくの必要ひつよう性せいに触ふれ、「韓かん日にち戦略せんりゃく的てきパートナーシップの構築こうちく」を公約こうやくに掲かかげています。

5月つき下旬げじゅんの世論せろん調査ちょうさではトップを走はしる最大さいだい野党やとうのイ候補こうほとの差さが縮ちぢまり、保守ほしゅ系けいの少数しょうすう政党せいとう「改革かいかく新党しんとう」のイ・ジュンソク候補こうほに保守ほしゅ系けい候補こうほの一いち本ほん化かを働はたらきかけたものの拒否きょひされ、一いち本ほん化かは実現じつげんしていません。

イ・ジュンソク（李り俊しゅん錫すず）候補こうほとは

保守ほしゅ系けい候補こうほの一いち本ほん化かが取り沙汰とりざたされたことで動向どうこうが注目ちゅうもくされた保守ほしゅ系けいの少数しょうすう政党せいとう「改革かいかく新党しんとう」のイ・ジュンソク候補こうほは40歳さい。

アメリカのハーバード大学だいがくでコンピューター科学かがくなどを学まなび、卒業そつぎょう後ごはIT系けいのベンチャー企業きぎょうを立たち上あげました。

2011年ねんに、のちに大統領だいとうりょうとなるパク・クネ（朴ぼく槿恵めぐみ）氏しに抜ばってきされ、当時とうじの保守ほしゅ系けい与党よとうの要職ようしょくを務つとめました。

2021年ねんには、国会こっかい議員ぎいんの経験けいけんがないまま36歳さいの若わかさで当時とうじ野党やとうだった「国民こくみんの力ちから」の代表だいひょうに選出せんしゅつされました。

前回ぜんかい2022年ねんの大統領だいとうりょう選挙せんきょでは、党とう代表だいひょうとしてユン・ソンニョル氏しの当選とうせんに貢献こうけんしましたが、その後そのご、「国民こくみんの力ちから」を離党りとうし、去年きょねん1月つきに「改革かいかく新党しんとう」を立たち上あげて初代しょだい代表だいひょうに就任しゅうにんしました。

去年きょねん4月つきの総そう選挙せんきょで初はつ当選とうせんし、現在げんざいは「改革かいかく新党しんとう」の議員ぎいんです。

5月末げつまつに公表こうひょうされた世論せろん調査ちょうさでは支持しじ率りつが10％で3位いにつけ、与党よとう「国民こくみんの力ちから」のキム・ムンス候補こうほ側がわから保守ほしゅ系けい候補こうほの一いち本ほん化かを働はたらきかけられたものの応おうじない考かんがえを繰り返くりかえし表明ひょうめいしていました。