アメリカの
トランプ大統領が
ヨーロッパの
安全保障への
関与に
消極的な
姿勢をみせるなか、ポーランドのトゥスク
首相はすべての
成人男性の
国民に対し軍事訓練を
実施するための
計画を、ことしの
年末までに
作成したいという
考えを
明らかにしました。
トゥスク首相は7日、議会で演説し、すべての成人男性の国民に対し戦争に備えた軍事訓練を実施するための計画を、ことしの年末までに作成したいという考えを明らかにした上で、こうした訓練を受けた市民は、潜在的な脅威への備えになると強調しました。
トゥスク首相は演説後、報道陣に対し、軍事訓練に強制力はなく、女性も自発的に参加することができるなどと説明しました。
ウクライナの隣国で、ロシアとも国境を接するポーランドは、GDPに占める国防費の割合が去年は4.1%に達し、ことしは4.7%になる見通しで、安全保障への投資を積極的に進めてきましたが、ヨーロッパの安全保障への関与に消極的な姿勢をみせるトランプ政権の動向に、危機感を強めています。