英バーミンガムでこのほど開催された世界最大のドッグショー「クラフツ」で、イタリアから参加した金色のウィペット「ミュッチャ」が優勝を飾った。ミュッチャは4歳の雌で、情緒に満ちた眼差し(まなざし)とトラの模様を思わせる斑点に特徴がある。待ち望んだ優勝に、ハンドラーのジョバンニ・リグオーリさんは感極まった様子を見せた。ウィペットの優勝はミュッチャで4匹目。4日間にわたってイベントが行われたバーミンガムの会場には1万8000匹を超える犬が集まった。2位にはルーマニアから参加したチベタン・マスティフの雄の「バイキング」が選ばれた。同犬種がこの順位にまで達するのは大会初となる。1891年に第1回が開催されたクラフツは、この種の国際イベントで最も有名なものの一つ。世界中から集まる犬の数は、米ニューヨークで毎年開かれるウェストミンスター・ドッグショーの6倍前後に上る。犬たちには外見だけでなく、機敏な動きや従順さを競う機会も用意されている。