日本新聞: 浮田の大蛇とお坊さん

浮田うきたの大蛇おおへびとお坊おぼうさん

N4 Jul 23, 2025 07:07 203

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大分県おおいたけんの姫島ひめしまの漁師りょうしたちが、海うみに魚さかなをとりに行いく準備じゅんびをしていました。すると、包つつみを持もったお坊おぼうさんが来きて、船ふねに乗のせてほしいと言いいました。お坊おぼうさんは、向むかいにある平郡島へいぐんとうに行いきたいと言いいました。漁師りょうしたちは船ふねを出だしました。お坊おぼうさんが船ふねに乗のると、たくさん魚さかなをとったときのように船ふねが沈しずみました。漁師りょうしたちは不思議ふしぎに思おもいました。船ふねの中なかで漁師りょうしたちは、お坊おぼうさんが住すんでいた所ところの話はなしをしました。「その場所ばしょには大おおきな蛇へびが住すんでいて、動物どうぶつや人ひとを襲おそいます」。お坊おぼうさんは「蛇へびも生いき物ものです。生いきるためにほかの生いき物ものを食たべるのはあたりまえです」と言いいました。お坊おぼうさんは、持もっていた壺つぼから灰はいをまき始はじめました。お坊おぼうさんは「妻つまは生うまれ変かわったら鯛たいになりたいと言いっていました」と言いいました。平郡島へいぐんとうに着つくと、お坊おぼうさんは船ふねを降おりました。そして、体からだが大おおきな蛇へびになって、島しまにある池いけの中なかに入はいりました。漁師りょうしたちが姫島ひめしまに帰かえる途中とちゅう、船ふねを出だして魚さかなをとりました。船ふねの中なかにたくさん鯛たいが入はいって、船ふねが沈しずみました。

浮田うきたの大蛇おおへびとお坊おぼうさん

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